いちねんせい さん!
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『トランプする!!!!?』
「しねえよ」
『なんで……?』
「布団あんのか」
『一応もうワンセットあるのよ寝具』
「そうか」
『トランプは??』
「……何やるんだ」
『大富豪かね、ババ抜き』
「二人でやるゲームじゃねえな」
飯も食い終わって風呂も入って後は寝るのみ。寝る場所確保しとくかとなり、名前は寝室、天地は茶の間に布団を敷いた。名前がなんで?みたいな面をしたのは見なかった。見てない。見てないったら見てない。
「……布団、父親のか」
『うん、まぁ来ないのは解ってるけど一応ね』
「お前他の奴来たら泊まらすなよ」
『なんで?』
「泊まらせろって言われてちゃんと断れたらアイス買ってやる」
『え!』
「デカいのな」
『食べる!』
「断れたらな」
『ことわる!』
「そうだ」
警戒心皆無の女にはこれくらいが丁度いい。釘を刺さねば絶対誰かに懐いて泊まらせる。自分がいい例。
拓海みたいならいい子ちゃんであれば泊まるなんて言わんだろうけど、本当に念の為。いや別に関係ないけど。別に誰泊まったっていいけど。
『学校たのし?』
「別に、楽しいとか考えた事ねーよ」
『あ~俺以外全部ゴミみたいな顔してるもんね』
「生意気か?」
『友達は?』
「別に」
『使い捨てのコマは?』
「お前喧嘩売ってんのか?」
『居そう……って思って』
「こっち来い」
『やだ、デコピンでしょ』
「よく解ったな、俺から行きゃ良いんだよ」
『あ゛~!!!!』
生意気な女のデコを指で弾くと痛い……と顔をくちゃくちゃにするけど知らない。生意気かましてくるから悪い。にしても、とチラリと携帯を覗く。普段であれば飯を食い終わってダルいなと思いながら帰る時間帯であった。休みの日なんかはほぼ名前の家に入り浸っているので次の日も来るのに帰るのはダルい。別に来るのは義務でもないしなんなら来なくたって良いのだけど、どうしても足が向いてしまうのだから仕方ない。
こうして泊まるという選択肢が出来ちまったのはヤバいかもなとも思っている。だって休みの日になると帰るのダルいからと勝手に布団を敷いている未来が見える。いっそ泊まりはちょっと……とか言ってくれたら良かったのに。
「……なにしてんだ」
『シッ!今トランプタワー作ってるの』
「……」
『……』
「おい」
『無理』
「息吹きかけていいか」
『怒る』
「手が出そうだ」
『怒る』
「……」
『……』
「わっ!」
『だっ!?あ!!!!』
ちょっと驚かせたらトランプタワーが一気に崩れ落ちた。バラバラになったトランプを呆然と見てる名前を鼻で笑うとふるふる震えながらゆっくり顔を上げる。
『天地くん』
「う゛」
『天地くん』
「いや、」
『天地くん』
「おい」
『ごめんなさいは』
「いや」
『ごめんなさいは』
「あのな」
『ごめんなさいは』
「だから、」
『ごめんなさいは』
「悪かったって……」
初めて見た名前の真顔というか怒った顔は目付きがめちゃくちゃ悪かった。いや天地の方が悪いし別に怖かないのだけど、いっつもえへえへ笑って懐いてくる女が冷静に怒ってきたらそりゃ「ング」なんて言葉にも詰まる。悪かったって言ったら女は真顔からぶすくれた顔になって茶の間の布団に包まっちまった。見た目は雪だるま。天地は溜め息を吐きながらバラバラのトランプを片付ける。
「おい」
『なに』
「いい加減雪だるま辞めろ」
『やだ』
「出てこい」
『やだ』
「……俺の寝る場所無くなるだろが」
『あっちで寝れば良いじゃん』
「人を寝室に入れるな馬鹿が」
良いから出て来いやと布団を剥ぎ取る。あ゛!ところころ転がって行くのを腹で笑ってそのまま布団をバサりとかけてやる。
「おい」
『……』
「おい?」
『か……』
「いや待てホントに待て」
布団がかかった瞬間寝落ちかけた女の頬をべちべち叩く。ハッ!と起きてくれたので良しとするけど寝るのが早い。あと寝るにも早い。
「まだ寝るな」
『寝ない!』
「そうだ、あとそこでは寝るな」
『寝たらあっち行っていいよ』
「寝室に人を入れるな」
『でも早く寝ないと天地くん朝起きれなくない?』
「早すぎんだよ何時か見えるか?」
『はつづ!』
「なにて?」
『8時って言った』
「さしすせそ言えるか?」
『させ(ぃ)す(ぃ)す(ぅ)す(ぇ)そ』
「そうだな、お前そういうとこあるよな」
クソデカ溜め息を吐きながら煙草を吸う。煙草おいしいの?別に。ニコチン中毒者ってこと?あながち間違ってねーがやめろ。
『トランプする!!!!?』
「しねえよ」
『なんで……?』
「布団あんのか」
『一応もうワンセットあるのよ寝具』
「そうか」
『トランプは??』
「……何やるんだ」
『大富豪かね、ババ抜き』
「二人でやるゲームじゃねえな」
飯も食い終わって風呂も入って後は寝るのみ。寝る場所確保しとくかとなり、名前は寝室、天地は茶の間に布団を敷いた。名前がなんで?みたいな面をしたのは見なかった。見てない。見てないったら見てない。
「……布団、父親のか」
『うん、まぁ来ないのは解ってるけど一応ね』
「お前他の奴来たら泊まらすなよ」
『なんで?』
「泊まらせろって言われてちゃんと断れたらアイス買ってやる」
『え!』
「デカいのな」
『食べる!』
「断れたらな」
『ことわる!』
「そうだ」
警戒心皆無の女にはこれくらいが丁度いい。釘を刺さねば絶対誰かに懐いて泊まらせる。自分がいい例。
拓海みたいならいい子ちゃんであれば泊まるなんて言わんだろうけど、本当に念の為。いや別に関係ないけど。別に誰泊まったっていいけど。
『学校たのし?』
「別に、楽しいとか考えた事ねーよ」
『あ~俺以外全部ゴミみたいな顔してるもんね』
「生意気か?」
『友達は?』
「別に」
『使い捨てのコマは?』
「お前喧嘩売ってんのか?」
『居そう……って思って』
「こっち来い」
『やだ、デコピンでしょ』
「よく解ったな、俺から行きゃ良いんだよ」
『あ゛~!!!!』
生意気な女のデコを指で弾くと痛い……と顔をくちゃくちゃにするけど知らない。生意気かましてくるから悪い。にしても、とチラリと携帯を覗く。普段であれば飯を食い終わってダルいなと思いながら帰る時間帯であった。休みの日なんかはほぼ名前の家に入り浸っているので次の日も来るのに帰るのはダルい。別に来るのは義務でもないしなんなら来なくたって良いのだけど、どうしても足が向いてしまうのだから仕方ない。
こうして泊まるという選択肢が出来ちまったのはヤバいかもなとも思っている。だって休みの日になると帰るのダルいからと勝手に布団を敷いている未来が見える。いっそ泊まりはちょっと……とか言ってくれたら良かったのに。
「……なにしてんだ」
『シッ!今トランプタワー作ってるの』
「……」
『……』
「おい」
『無理』
「息吹きかけていいか」
『怒る』
「手が出そうだ」
『怒る』
「……」
『……』
「わっ!」
『だっ!?あ!!!!』
ちょっと驚かせたらトランプタワーが一気に崩れ落ちた。バラバラになったトランプを呆然と見てる名前を鼻で笑うとふるふる震えながらゆっくり顔を上げる。
『天地くん』
「う゛」
『天地くん』
「いや、」
『天地くん』
「おい」
『ごめんなさいは』
「いや」
『ごめんなさいは』
「あのな」
『ごめんなさいは』
「だから、」
『ごめんなさいは』
「悪かったって……」
初めて見た名前の真顔というか怒った顔は目付きがめちゃくちゃ悪かった。いや天地の方が悪いし別に怖かないのだけど、いっつもえへえへ笑って懐いてくる女が冷静に怒ってきたらそりゃ「ング」なんて言葉にも詰まる。悪かったって言ったら女は真顔からぶすくれた顔になって茶の間の布団に包まっちまった。見た目は雪だるま。天地は溜め息を吐きながらバラバラのトランプを片付ける。
「おい」
『なに』
「いい加減雪だるま辞めろ」
『やだ』
「出てこい」
『やだ』
「……俺の寝る場所無くなるだろが」
『あっちで寝れば良いじゃん』
「人を寝室に入れるな馬鹿が」
良いから出て来いやと布団を剥ぎ取る。あ゛!ところころ転がって行くのを腹で笑ってそのまま布団をバサりとかけてやる。
「おい」
『……』
「おい?」
『か……』
「いや待てホントに待て」
布団がかかった瞬間寝落ちかけた女の頬をべちべち叩く。ハッ!と起きてくれたので良しとするけど寝るのが早い。あと寝るにも早い。
「まだ寝るな」
『寝ない!』
「そうだ、あとそこでは寝るな」
『寝たらあっち行っていいよ』
「寝室に人を入れるな」
『でも早く寝ないと天地くん朝起きれなくない?』
「早すぎんだよ何時か見えるか?」
『はつづ!』
「なにて?」
『8時って言った』
「さしすせそ言えるか?」
『させ(ぃ)す(ぃ)す(ぅ)す(ぇ)そ』
「そうだな、お前そういうとこあるよな」
クソデカ溜め息を吐きながら煙草を吸う。煙草おいしいの?別に。ニコチン中毒者ってこと?あながち間違ってねーがやめろ。