いちねんせい に!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
?
「んで?」
『あ゛……』
「テメーはその怪我で、なに?」
『あ゛~……』
「畜生泣くな怒れねえ」
『ぅ゛、ぐ、』
「そうだ泣きやめ」
『……』
「……」
『あ゛ぁ゛~~~!!!!!!』
「解った、解った、とりあえず動くなガーゼ貼っから」
謎の電話を受けた天地はなんなんだよとかけ直したりメッセージを送ったりしたのだけど、パニックになってたそんなもんに気付けなくて家に帰って傷口を洗い流そ……と膝に水をぶっかけりゃ痛えしソックスを脱ぐのを忘れるし、びゃ……と泣きながらずぶ濡れのソックスを洗濯機に突っ込み今度は顔、と顔を洗う要領で水をかけたらまぁ痛え、痛過ぎて泣いちまって水がばっしゃばしゃ零れて制服もびっしょびしょ。余計パニックであった。
そんでまぁ痛いという単語を零されていたのでちょっと、ほんのちょっと気になっちまって、しばらくは竜胆を纏めるのに忙しいな……とか思ってたのに仕方ねえなと名前の家に向かったというわけ。
相変わらず警戒心のない女は鍵も閉めておらず、開けたら洗面所からめちゃくちゃ泣き声が響いてる。おい、と声をかけると『あ゛ま゛ち゛く゛』なんて声が聞こえるから開けてみたらびしょ濡れで膝と顔を擦りむいた女が居たので数秒固まってからタオルをぶん投げ、まず着替えろと言えば『ふ゛く゛も゛っ゛て゛き゛て゛』なんて言われクソデカい溜め息を吐きながら服を漁って投げつけた。
そんで着替えた女に何があったと聞けば泣きながら言うのでよく解らねえけど、喧嘩に巻き込まれたらしい。坊主頭の奴に心配されたりなんだりした、という事だけ解った。その坊主頭の奴に迎え呼べるかと聞かれて天地に電話したのだと。んな事は一言も言われてねえ。迎えの“む”の字すら出てねえ。
「動くなっつってンだろ」
『や゛!!!いたい!!!!!』
「当たり前だろが黙ってろ」
『つ゛め゛た゛い゛!!!!』
「まだなんもしてねーわ」
『あ゛ま゛ち゛く゛ん゛か゛つ゛め゛た゛い゛』
「解ったから足出せ」
『え゛っ゛ち゛!!!!!』
「ぶっ殺すぞ」
『優しくね……』
「急にボリュームを下げるな」
『優しく……優しくだからね……産まれたての稚魚にフェザータッチくらいの優しさでね……』
「おらよ」
『痛い゛!!!!!!!!!!』
「痛くねー」
『は?痛覚遮断でもしてんの?』
「生意気だなテメー」
『あ゛~~~~!!!!!!!!!』
ちゃんと洗って綺麗になった傷口にガーゼを貼って、次は顔である。ガキみてーな傷作りやがってと思いながら頬にもガーゼを貼ってやると跡残る?と聞くからさぁなとだけ返した。
『今度お詫びするねって言ってた』
「ほー」
『顔怖かった』
「そうか」
『チーズ買えなかった……』
「まず飯作れるか今日」
『作れるよ別に』
「目真っ赤でか」
『……』
「泣きすぎてフラフラしてんぞお前」
『……』
「……」
『……』
「……飯食いに行くぞ」
『作んなくて良いの?』
「別に明日作りゃ良いだろ」
『つまり明日も来てくれるってこと!!!!!?』
「うるせえんだよお前」
途端に元気になりだした女にうるせーなとデコを叩いて立ち上がる。名前的にはいつも天地はご飯を食べに来るようなものなので作らないならすぐ帰ると思っていたのだ。言うて天地も捻くれ者なのでそのまんま言ったら黙殺されてちゃんとした答えなんぞ返ってこないのだけど。
すっかり暗くなった道を歩く。どこ食べに行くの?どこでもいい。じゃあねファミマ。食いに行くっつってんだろ。他愛もない話をしながら煙草を吹かす。
『そういえばね!!!!!』
「近所迷惑」
『近所迷惑な顔してるくせに?』
「生意気か?」
『あのね友達出来てね』
「そうかよ」
『天地くんの知り合いって言ってた』
「あ?」
『あのね、藤代くんって言うの』
「!?ゲホッ、ゲホッ、ゴホッ」
『大丈夫?』
思わぬ場所から思わぬ名前が出て煙草噎せちまった。なんで拓海の名が出た?どこで知り合ったと聞けば電車一緒だった!と元気に返された。
『天地くん危ない人なの??!!!!!』
「拓海が言ってたんか」
『言ってた』
「危なかったら?」
『?元々危ない顔してるじゃん』
「生意気だな」
『ま゛……』
「……。おい」
『ん?』
「拓海にゃあんま近付くなよ」
『なんで?』
「メンヘラサイコパスだ」
『なんて?』
「付き合った女にアブノーマルなプレイを強要してる奴だから近付くな」
『あぶのーまる』
「……変態だ」
『変態!怖いね』
「あぁ」
とんでもねえ嘘を吐きながら天地はさっさと歩けとトロい女に声をかけた。後ろを振り向いたら居なかった。今の今まで話してたのに。
「お嬢ちゃんアイス食べる?」
『アイス!』
「あっちにね、美味しいアイス屋さんがあってね」
『アイス!』
「コラッッッッッ」
「んで?」
『あ゛……』
「テメーはその怪我で、なに?」
『あ゛~……』
「畜生泣くな怒れねえ」
『ぅ゛、ぐ、』
「そうだ泣きやめ」
『……』
「……」
『あ゛ぁ゛~~~!!!!!!』
「解った、解った、とりあえず動くなガーゼ貼っから」
謎の電話を受けた天地はなんなんだよとかけ直したりメッセージを送ったりしたのだけど、パニックになってたそんなもんに気付けなくて家に帰って傷口を洗い流そ……と膝に水をぶっかけりゃ痛えしソックスを脱ぐのを忘れるし、びゃ……と泣きながらずぶ濡れのソックスを洗濯機に突っ込み今度は顔、と顔を洗う要領で水をかけたらまぁ痛え、痛過ぎて泣いちまって水がばっしゃばしゃ零れて制服もびっしょびしょ。余計パニックであった。
そんでまぁ痛いという単語を零されていたのでちょっと、ほんのちょっと気になっちまって、しばらくは竜胆を纏めるのに忙しいな……とか思ってたのに仕方ねえなと名前の家に向かったというわけ。
相変わらず警戒心のない女は鍵も閉めておらず、開けたら洗面所からめちゃくちゃ泣き声が響いてる。おい、と声をかけると『あ゛ま゛ち゛く゛』なんて声が聞こえるから開けてみたらびしょ濡れで膝と顔を擦りむいた女が居たので数秒固まってからタオルをぶん投げ、まず着替えろと言えば『ふ゛く゛も゛っ゛て゛き゛て゛』なんて言われクソデカい溜め息を吐きながら服を漁って投げつけた。
そんで着替えた女に何があったと聞けば泣きながら言うのでよく解らねえけど、喧嘩に巻き込まれたらしい。坊主頭の奴に心配されたりなんだりした、という事だけ解った。その坊主頭の奴に迎え呼べるかと聞かれて天地に電話したのだと。んな事は一言も言われてねえ。迎えの“む”の字すら出てねえ。
「動くなっつってンだろ」
『や゛!!!いたい!!!!!』
「当たり前だろが黙ってろ」
『つ゛め゛た゛い゛!!!!』
「まだなんもしてねーわ」
『あ゛ま゛ち゛く゛ん゛か゛つ゛め゛た゛い゛』
「解ったから足出せ」
『え゛っ゛ち゛!!!!!』
「ぶっ殺すぞ」
『優しくね……』
「急にボリュームを下げるな」
『優しく……優しくだからね……産まれたての稚魚にフェザータッチくらいの優しさでね……』
「おらよ」
『痛い゛!!!!!!!!!!』
「痛くねー」
『は?痛覚遮断でもしてんの?』
「生意気だなテメー」
『あ゛~~~~!!!!!!!!!』
ちゃんと洗って綺麗になった傷口にガーゼを貼って、次は顔である。ガキみてーな傷作りやがってと思いながら頬にもガーゼを貼ってやると跡残る?と聞くからさぁなとだけ返した。
『今度お詫びするねって言ってた』
「ほー」
『顔怖かった』
「そうか」
『チーズ買えなかった……』
「まず飯作れるか今日」
『作れるよ別に』
「目真っ赤でか」
『……』
「泣きすぎてフラフラしてんぞお前」
『……』
「……」
『……』
「……飯食いに行くぞ」
『作んなくて良いの?』
「別に明日作りゃ良いだろ」
『つまり明日も来てくれるってこと!!!!!?』
「うるせえんだよお前」
途端に元気になりだした女にうるせーなとデコを叩いて立ち上がる。名前的にはいつも天地はご飯を食べに来るようなものなので作らないならすぐ帰ると思っていたのだ。言うて天地も捻くれ者なのでそのまんま言ったら黙殺されてちゃんとした答えなんぞ返ってこないのだけど。
すっかり暗くなった道を歩く。どこ食べに行くの?どこでもいい。じゃあねファミマ。食いに行くっつってんだろ。他愛もない話をしながら煙草を吹かす。
『そういえばね!!!!!』
「近所迷惑」
『近所迷惑な顔してるくせに?』
「生意気か?」
『あのね友達出来てね』
「そうかよ」
『天地くんの知り合いって言ってた』
「あ?」
『あのね、藤代くんって言うの』
「!?ゲホッ、ゲホッ、ゴホッ」
『大丈夫?』
思わぬ場所から思わぬ名前が出て煙草噎せちまった。なんで拓海の名が出た?どこで知り合ったと聞けば電車一緒だった!と元気に返された。
『天地くん危ない人なの??!!!!!』
「拓海が言ってたんか」
『言ってた』
「危なかったら?」
『?元々危ない顔してるじゃん』
「生意気だな」
『ま゛……』
「……。おい」
『ん?』
「拓海にゃあんま近付くなよ」
『なんで?』
「メンヘラサイコパスだ」
『なんて?』
「付き合った女にアブノーマルなプレイを強要してる奴だから近付くな」
『あぶのーまる』
「……変態だ」
『変態!怖いね』
「あぁ」
とんでもねえ嘘を吐きながら天地はさっさと歩けとトロい女に声をかけた。後ろを振り向いたら居なかった。今の今まで話してたのに。
「お嬢ちゃんアイス食べる?」
『アイス!』
「あっちにね、美味しいアイス屋さんがあってね」
『アイス!』
「コラッッッッッ」