いちねんせい に!
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「おい」
『はーあい』
「ハンバーグ」
『ん?』
「焼かねえの」
『これ明日用だよ?チャーハン足りなかった?』
「いや」
『なら明日ね』
そう言って名前がちゃっちゃかさっき作っていたハンバーグのタネをタッパに詰めている。後ろから視線が感じるのでちらりと振り向けばとんでもねえ顔でこちらを見ている。
『……』
「……」
『ちっちゃく焼こうか?』
「いや」
『……』
「……」
『明日食べないの?』
「食う」
『今日は?』
「食う」
『味見だけね』
「おー」
『食いしん坊じゃん』
「うるせー」
仕方ないなと言いながらちょっとだけタネを丸める。フライパンを温めてゆっくり乗せる。小さいハンバーグなら凹ませなくて十分。片面をジュッと焼くと挽肉に混ざった調味料と香辛料の匂いが開いて広がっていく。
「小さくねえか」
『味見って言ったでしょ』
「ふん」
『おっちゃんして』
「……」
『言っとくけどキッチンは私の領域だから入ったらキレるからね』
「牙を剥くな」
『危険がいっぱいなの!!!』
「そうか」
焼けたところで火を止めて小皿に乗せてはいどうぞ。もそもそ食べるから多分不味くはないらしい。美味しい?と聞くといつもみたいにチラりとこちらを見てまた視線はハンバーグに戻った。美味しいらしい。
「ん」
『ご馳走様?』
「……」
『なに!』
「……」
『おかわり!!?』
「ん」
『ダメです』
「あ?」
『凄まないで顔怖いから』
「そうかよ」
『あ!今ちょっと機嫌悪くなったでしょ!』
「なってねー」
『でもダメだよ明日のだから』
「……」
『食べたいの?』
「……」
『仕方ないな……じゃあ焼くからね』
「……」
本当に渋々……とタッパを開ける。心做しか天地の顔が和らいだのだけど、名前がボソッと『明日チーズハンバーグにしたかったのになぁ』と呟いた瞬間にくいっと名前の服を掴んだ。
『なに』
「明日でいい」
『あ、そう?ならいいや』
「……」
『じゃあ明日チーズいっぱいかけようね!』
「おー」
『え、じゃあ帰りチーズ買お』
なんかまたコイツのペースに巻き込まれた気がする……と天地は名前を睨んだのだけど、名前はただえへえへ笑うだけだった。
『はーあい』
「ハンバーグ」
『ん?』
「焼かねえの」
『これ明日用だよ?チャーハン足りなかった?』
「いや」
『なら明日ね』
そう言って名前がちゃっちゃかさっき作っていたハンバーグのタネをタッパに詰めている。後ろから視線が感じるのでちらりと振り向けばとんでもねえ顔でこちらを見ている。
『……』
「……」
『ちっちゃく焼こうか?』
「いや」
『……』
「……」
『明日食べないの?』
「食う」
『今日は?』
「食う」
『味見だけね』
「おー」
『食いしん坊じゃん』
「うるせー」
仕方ないなと言いながらちょっとだけタネを丸める。フライパンを温めてゆっくり乗せる。小さいハンバーグなら凹ませなくて十分。片面をジュッと焼くと挽肉に混ざった調味料と香辛料の匂いが開いて広がっていく。
「小さくねえか」
『味見って言ったでしょ』
「ふん」
『おっちゃんして』
「……」
『言っとくけどキッチンは私の領域だから入ったらキレるからね』
「牙を剥くな」
『危険がいっぱいなの!!!』
「そうか」
焼けたところで火を止めて小皿に乗せてはいどうぞ。もそもそ食べるから多分不味くはないらしい。美味しい?と聞くといつもみたいにチラりとこちらを見てまた視線はハンバーグに戻った。美味しいらしい。
「ん」
『ご馳走様?』
「……」
『なに!』
「……」
『おかわり!!?』
「ん」
『ダメです』
「あ?」
『凄まないで顔怖いから』
「そうかよ」
『あ!今ちょっと機嫌悪くなったでしょ!』
「なってねー」
『でもダメだよ明日のだから』
「……」
『食べたいの?』
「……」
『仕方ないな……じゃあ焼くからね』
「……」
本当に渋々……とタッパを開ける。心做しか天地の顔が和らいだのだけど、名前がボソッと『明日チーズハンバーグにしたかったのになぁ』と呟いた瞬間にくいっと名前の服を掴んだ。
『なに』
「明日でいい」
『あ、そう?ならいいや』
「……」
『じゃあ明日チーズいっぱいかけようね!』
「おー」
『え、じゃあ帰りチーズ買お』
なんかまたコイツのペースに巻き込まれた気がする……と天地は名前を睨んだのだけど、名前はただえへえへ笑うだけだった。