迷わない
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「あ、あああ、あの…」
「…こいつにはすでに俺と言う悪ぃ虫がついてんだ、他を当たれ。」
「は、はぃぃぃい!!そうしますぅぅぅう!!!!」
ゾロさんが一睨みすると、男の人達は去っていった。それはもうびっくりするくらいの速さで。
「…全く、あんたってサクラがピンチにの時に本当タイミングよく現れるわね。」
「サクラセンサーでもついてるのかしら?」
「うるせぇな。」
『…あの、ゾロさん。』
どうしても気になる事があって、ナミさん達と話すゾロさんの服の裾を引っ張って私は口を開いた。
「なんだ?」
『…ゾロさんは“悪い虫”なんかじゃないですよ?』
「…は?」
私が口を開いたら、ゾロさんが眉間にシワを寄せて私を見てきた。
『ゾロさんは、私の大切な人です。』
「…っ。」
『だから“悪い虫”なんて言ったらダメです。』
そう言うと、ゾロさんはプイッと顔を背けてしまい…あれ、耳が赤い?
「あはは!可愛い彼女ねぇゾロ?」
「…うるせぇ。」
「ふふ、あの“ロロノア・ゾロ”もサクラの前では一人の男みたいね。」
『??』
「ほら、ラブラブな二人だし久し振りにデートしてきなさいよ!」
『へ?』
「そうね、ゾロといればサクラがナンパされる心配も無いし。」
じゃあね~、と言い残しナミさん達は足早に去っていき、その場には私とゾロさんが残され…“なんぱ”の心配は私よりナミさん達の方がした方が良いんじゃ…?
「…あいつら…ったく。」
『あの…ゾロさん、助けてくださりありがとうございました。』
「あ?あぁ、気にすんな。」
そう言いながらゾロさんは私の頭にポン、と手を置いて優しく撫でてくれた。
「…認めてねーけど、俺はよく道に迷うらしい。」
『?そうですね。』
即答かよ、と小さく笑った後ゾロさんは私の頭から頬へと手を移し、頬に指を滑らす。
「…けど、お前のいる場所はすぐにわかんだよ。」
『え…』
「どこに居ても俺が見つけて守ってやる。だから安心してろ。」
ニッ、と笑ったゾロさんがなんだかすごく格好良くて私の心臓はドキンと高鳴る。
…どうしよう、これ以上好きになったら私の心臓破裂しちゃうかも…。
迷わない
(…さて、せっかくだからどっか行くか。)
(“でーと”してくれるんですか?)
(……そういう事はいちいち言うな。恥ずかしいから。)
(??)