雨
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「ちょっとゾロ!サクラ帰ってきてない!?」
ナミが船に着くなり船番だった俺に突っかかってきた。
「まだ帰ってきてねぇけど…お前、一緒だったんじゃねぇのか?」
「それが途中ではぐれちゃって…はぐれたら船に戻るよう伝えてるし、あの子はあんたと違って方向音痴じゃないから船への道は覚えてるはずなんだけど…」
「…いちいち一言多い女だな。」
とりあえず探しに行くか、と思い腰を上げた所で、ナミが空を見上げ「まずいわね…」と呟いた。
「…何がまずいんだよ?」
「この空と風の感じだと、かなり激しい雨が降るわ…雷を伴う、ね。」
「!!」
「通り雨だろうからすぐ止むとは思うけど…あの子確か雷苦手だったわよね?もしかしたらどこかで動けなくなっ……って、ゾロ!?」
ナミの言葉を最後まで聞くこと無く、色々考えるより先に俺はその場を駆け出す。
…雨が一粒、頬を打った。
雨
(…あのゾロが、一直線に街の中心部に向かって走ってるですって…!?)