お風呂上がり
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俺を色っぽいとか言い出したサクラに小さく溜め息をついた。
…男に色っぽいも何もねぇだろ。
まだ火照る身体にシャツを着る気にもなれず、なんとなくサクラを見遣る。
俺の前に風呂に入ったからか、その髪はまだ湿っていて…ったく。
バフッ
『え?』
「濡れたままだと風邪引くだろ。」
自分が使っていたタオルをサクラの頭に乗せ、ガシガシと髪を拭いてやる。
拭きながら、やけに静かなサクラの顔を覗き込んで見ると…真っ赤な顔に潤んだ瞳が目に入った。
「…どうしたんだよ?」
『!!あ、あの…いえ、その…』
「?」
『ゾ、ゾロさんの、上半身が近いので…』
「……はぁ?」
『す、すみません…男の人の裸なんて見た事が無いので…』
そう言って強く目を閉じるサクラ…だからさっき指先が触れただけであんな声出したのか。
…どうやら、俺はこいつに関しては少々Sっ気が強くなるらしい。
「……なら、」
『わ!』
グイッ
ポスッ
「今の内に慣れとけ。」
『え…えぇぇ!?』
細い腕を掴んで自身の胸に引き寄せた。
抱きしめる事はしないが、俺の胸に密着する形になったサクラは全身を真っ赤にして落ち着かなくなった。
その様子を見て、口元に笑みが浮かぶ…こいつの表情が動く度、不思議とガキみてぇに嬉しくなる。
『ゾ、ゾゾ、ゾロ、さん!?か、から、からかわないで下さい!』
「っくく…わかったわかった。」
少し身体を離し、頭を撫でてやるがいまだ不満そうなサクラ。
『もう…』
「拗ねんなよ、悪かったって。お詫びに何か一つ言う事聞いてやるから。」
『……本当ですか??』
「あぁ。」
『っじゃあ…次の島についた時、一緒に出掛けたい、です。』
「…は?」
『だ、駄目ですか…?』
上目遣いで尋ねてくる様子がなんだか小動物みたいで…気が付いたら再び頭を撫でていた。
「…別に、構わねぇよ。」
『!良かったぁ…!』
「…っ」
本当に嬉しそうな笑顔に何故か胸が高鳴る。
…これはあれだ。別にときめいてるとかじゃなくてただ単に見慣れてねぇからで…
…あぁ、顔熱ぃ…。
お風呂上がり
(…ナミ達と出掛けなくて良いのか?)
(ナミさんは「ゾロはすぐ迷子になるから一緒に行ってあげて」っておっしゃってました。)
(……あの女…)