密かな誓い
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チョッパー君に「もう怪我は大丈夫だな!完治したぞ!」と言われたある日。(チョッパー君の手当が良かったらしく特に後遺症も残らなかった。)
少しずつなら運動しても良いとの許可をもらった私は、甲板で眠っているであろうゾロさんの元へと走った。
『ゾロさん!』
「…ん?サクラか、どうした?」
『先程チョッパー君に完治したと言われました!だから、手合わせお願いします!!』
やっとゾロさんに手合わせしてもらえると思ったら嬉しくて、私は眠る彼の服を掴んで急かしていた。
…自分のテンションがこんなに上がるなんてびっくりだ。
「…っくく…」
『?』
「お前も、そんだけテンション上げられんだな。」
『!』
先程自分が思った事と同じ事をゾロさんに言われ、嬉しいような恥ずかしいような…なんだかよくわからない感情が胸を占める。
…でも、嫌じゃない。
「いいぜ、目覚ましがてら付き合ってやるよ。」
『!よろしくお願いします!!』
勢いよく頭を下げてから、チョッパー君にもらった本で得た知識を思い出しながら身構えた。
「お、なかなか様になってんじゃねぇか。…お前から仕掛けてこいよ。」
『じゃ、じゃあ行きます!』
「おう。遠慮はいらねぇ、俺を倒すつもりで来い。」
ゾロさんの言葉に頷き、勢いよく踏み出してゾロさんに殴り掛かる。
避けられても諦めず蹴り等を繰り出していく。
…しかしゾロさんは腕を組んだまま軽々と私の攻撃を避けていった。
『てや!』
「…よっ。」
『!?きゃっ、』
私の拳を片手で簡単に受け止め、ゾロさんはニヤリと笑う。
そしてそのまま私の脚を払ってその場に倒した。
…倒したと言っても私の身体に全然痛みが無いように優しく、だけれど。本当に優しい人だなぁ…。
「筋は良いが、力が弱過ぎだ。ま、そこら変のゴロツキ相手なら十分だけどな。」
『…力つける為には、ゾロさんみたいなトレーニングすれば良いですか?』
「…お前にあれは無理に決まってんだろ。」
はぁ、と溜め息をついた後ゾロさんは私の身体を起こし、二の腕を掴んできた。
「この感じじゃ多分お前筋肉付きにくいぞ、体質的に。」
『そうなんですか?』
「あぁ。とりあえずはちゃんと飯食え、少食過ぎなんだよ。」
『…努力します。』
…ゾロさんやルフィさんの食欲、少しで良いから分けて欲しいなぁ。