独占欲にも似た
夢小説設定
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昼食後、またゾロさんを探す。…さっきは私が泣き出してしまった為、昨夜のお礼が言えなかったから。
いつもゾロさんが鍛練している場所に行くと、丁度一息つこうとしている所だった。
『ゾロさん。』
「…お前か、なんだ?」
『あの、ナミさんから聞いたのですが…昨夜、酔い潰れた私を部屋まで運んで下さったそうで…ありがとうございました。』
頭を下げると小さく「あぁ」と返事を返してくれたゾロさん。
『…あの、私何か失礼な事しませんでしたか?』
「…………。」
『お恥ずかしい話なのですが…昨夜の記憶が一切無くて…。』
「(…やっぱりな。)」
はぁ、と溜め息をついたゾロさんだけれど…仄かに耳が赤い気がする。鍛練してたから?
じーっと見つめていたら、少し汗ばんだ彼の手で視界を覆われた。
『きゃ、』
「…見過ぎだ。」
『…すみません。』
つい見つめてしまった、と反省していたらゾロさんが小さく笑う気配。
ゆっくりと手を離した彼はニヤリとどこか意地悪な笑みを浮かべていて…
「…そう言や、」
『?』
「酔い潰れたどこかの誰かサンが俺の手を握って離さなかったなぁ?」
『え…?』
ゾロさんの言葉を頭の中で繰り返す。
それはつまり、
酔った私が、
ゾロさんの手を、
…握って離さなかったと言う事で…
『~っ!!』
ボンッ!と音がしそうなくらい瞬時に自身が赤く染まるのを感じた。
…恥ずかし過ぎて全身の血液が沸騰してしまいそう…!!
『あ、あああ、あの、その、』
「っくく…真っ赤じゃねぇか。」
『う…ご、ごめんなさい!!』
あまりに恥ずかしくて、ゾロさんの顔が見れなくて…勢いよく頭を下げてとりあえず謝った。