新しい、自分?
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『あ、あの…ナミさん?ロビンさん?』
夕飯後、今夜から私の部屋でもあると言う女部屋に連れて来られた私は、やたらと良い顔をしているナミさんとロビンさんに見下ろされていた。
「んふふ、言ったでしょ?」
着せ替え人形、と言われ、朝の話を思い出す。
「でもその前に…その髪、どうにかしましょ?流石に長過ぎよ。」
「私が切ってあげるわ。」
私の髪は、研究所に来た時から一度もちゃんと切った事が無い。
…邪魔になったら自分で適当に切ってただけで、前髪は瞳が隠れるくらい長い。
さぁさぁ、とイスに座らされ、首に髪切り用の布を巻かれる。
「何かリクエストはある?」
『い、いえ、特に…あ、でも…前髪は短くしないでいただけると…』
この船の人達が相手なら大丈夫なのだけれど…ずっと冷たい目で見られて来たから、人と目を合わせるのがすごく怖い。だから前髪で目を隠したいのだ。
「…えぇ、わかったわ。」
この時、何か企んでいるようなロビンさんの笑顔に気付くべきだったんだ。
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『ロ、ロロロビンさん…!?』
「ふふ、似合ってるわよ?」
30分後。
鏡を見た私は愕然としていた。
鏡に映る私は、後ろ髪は良い感じにスッキリしているんだけど…ま、前髪が眉毛にかかるくらいまでしかない。
「可愛いじゃないサクラ!」
『み、短過ぎます…!』
「何言ってんの!それくらいで丁度良いわよ。サクラは可愛い顔してるんだから!」
無駄だとわかりつつ、前髪を引っ張ってみる。…この長さには慣れる気がしない。
お風呂場で怪我が濡れないよう、ロビンさんが頭だけを洗って細かい毛を流してくれた後、女部屋に戻るとナミさんが買ってきてくれた洋服を広げて待っていた。