くすぐったい
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「そうそう、昼過ぎには新しい島に着くから。」
ナミさんの言葉に、皆が喜び出す。
…昨日までにこの船の行き先や皆の夢について聞かせてもらった。
今回のログは1日程で溜まるらしいので、明日の昼には出航するらしい。
「本当はサクラと一緒に行って服買ってあげたかったんだけど…あなたまだ安静にしてなきゃいけないから、私とロビンで選んで来るわね?」
『そ、そんな!私このままで…』
「一着しか持ってないのに何言ってんの!」
『でも…で、でしたらナミさんのお古で…!!』
「もー!!いいから、素直に甘えなさい!」
ビシッ!と指を突き付けられ、何も言えなくなってしまう。
「船番は誰がするんだ?」
「…俺がする。」
ウソップさんの言葉に、先程ナミさんに殴られてたんこぶを作ったゾロさんが口を開いた。(ごめんなさいゾロさん。)
「ゾロ、良いのか?」
「あぁ。別に欲しいモンもねぇし、甲板で昼寝でもしてる。」
「そう?じゃあお願いね。」
「サクラちゃんに手ぇ出すなよクソマリモ!」
「てめぇじゃあるまいし、出すワケねぇだろ。」
「んだと~!?」
「…あんた達、そんなにまたげんこつ食らいたいワケ…?」
「「……。」」
ニッコリと笑うナミさんに、瞬間的に静かになるサンジさんとゾロさん。
…うん、やっぱりナミさん最強だ。
「あ、そうだサクラ。申し訳無いと思うなら、帰ってきたら覚悟してね?」
『え?』
「んふふ…着・せ・替・え・人・形!」
そう言って笑うナミさんに何故か冷や汗が止まらなかった。
---------
昼過ぎ、島についた途端にルフィさんは船を飛び降りて町へと走って行ったらしい。
それを教えてくれたチョッパー君も、支度しながらなんだかワクワクしていて…うん、可愛い。
「じゃあ、行って来るな!」
『はい。行ってらっしゃい。』
「ベッドの上じゃつまんないよな…本でも読んでるか?って、俺医学書しか持ってないけど…」
『いえ、お気になさらず…』
「そうだ、俺、何か本買ってきてやる!」
『え?』
「エッエッエッエッ!楽しみにしてろよ!」
『あ、ちょ、待っ…行っちゃった…。』
嬉しそうに笑いながら部屋を出て行ったチョッパー君。
…ナミさんも、チョッパー君も…本当優しいなぁ…。
こんな優しさに触れた事が無かったから、なんだか心がむず痒い。
でも嫌な感じじゃなくて…嬉しい、んだと思う。
『…とりあえず、安静にしてよう…』
ポカポカした心を噛み締めながら私はベッドに横になった。
心がくすぐったい
(…お腹一杯になったら眠たくなりました…)