憧れる
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ガァン!!!!
…私が叫んだ直後、勢い良く扉が開いた…って言うかあれ壊れてません?
「ゾ、ゾロ!?」
扉を破壊したのは、先程部屋を出て行ったゾロさんで。そのまま私からサンジさん引きはがし、彼の胸倉を掴んだ。
「…おいエロコック。怪我人にまで手ぇ出す程見境無かったのか、お前は。」
「あぁ!?んだとクソマリモ!つーかお前サクラちゃんが叫んでから来るまでの時間早過ぎだろ!!」
「うるせぇよ!あんなでかい声で叫びゃ誰だってなんかあったと心配になんだろ!!」
「おーおー、お前の口から“心配”なんて言葉が出るとはなぁ!」
『チョ、チョッパー君…これ、どうしたら良いんでしょう…?』
「この二人の喧嘩を止めるの、俺には無理だ…」
二人を見ながらあわあわする事しか出来ない私達の前に、救世主が現れた。
「…っあんたたち、怪我人の前で喧嘩すんじゃないわよ!!!!!」
ゴツン!!!
「「~っ!」」
『…ナミさん、すごい…!』
救世主…もといナミさんは現れるなりゾロさんとサンジさんの頭にげんこつを落とし…二人の頭には大きいたんこぶが出来ていた。
「ほら、さっさと部屋から出ていく!!」
「ナミすわぁ~ん…怒った顔も素敵だ!」
「…本当てめぇの頭はめでてぇな。」
「んだと~!?」
「やかましい!!!」
ゴツン!!!
「「~っ!!」」
「ごめんねサクラ、ゆっくり休んで?」
そう言って綺麗に笑ったナミさんは、サンジさんとゾロさんの耳を引っ張って部屋を出て行き…
『…チョッパー君。』
「なんだ?」
『ナミさんて、強いんですね。』
「……うん。」
…そんな強くて優しい彼女に憧れた。
憧れる。
(私も、あんな風に強くなれるでしょうか…?)
(え!?い、いや、サクラはそのままで良いと思うぞ!!)