温かい手
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ある日、風邪をひいた。
『ごほっ…』
「こりゃ今日のショーは中止だな。」
『すみません…』
「そう思うならさっさと治せ、お前のショーがなきゃ稼ぎに影響が出る。」
そう言って私の頭を軽く撫でたゼフさん。
言葉はぶっきらぼうだけど、その手はとても温かかった。
ゼフさんが部屋を出ていくと、今度はお盆を片手にサンジが入ってきた。
「よ。お粥持ってきたけど食えるか?」
『…うん…。』
身体を起こしてお盆を受け取り、お粥を食べる。
薄味が丁度良くてなんだかホッとした。
『…美味しい…。』
「当たり前だろ、俺が作ったんだ。」
『ふふっ、そうだね。』
お粥を食べ、薬を飲んで再び横になる。
するとサンジは食器もそのままに、私の手をギュッと握ってくれた。
『…サンジ…?』
「…風邪、ひくとさ…寂しくなんだろ。」
『…あ…』
「クレアが寝るまでいてやるから。」
優しい笑顔でそう言ってくれたサンジに涙腺が緩む。
…あぁもう、本当に好きだなぁ…‼
『…ありがとう…。』
「ん。早く良くなれよ。」
頭を撫でてくれる手の温かさがゼフさんと同じで…
サンジにバレないよう、布団の中で小さく笑った。
温かい手
(…やっと寝たか。じゃあ片付け…っ⁉)
(…すぅ…)
(…無意識に服掴んでるとかやめろよな。クソ可愛いだろ…‼)