クセ
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突然の告白から、め、めでたく、こ、ここ、恋人同士になった私達。
生活自体はあまり変わりはないけど、一緒にいる時間は増えた。
「ババどっちだよ?」
『言うと思う?』
今日は空いた時間に二人でババ抜き。
二人でも楽しいから不思議だ…恋ってすごい。
「こっちババ?」
『さぁ?』
「…じゃあこっち?」
『さぁ?』
「分かった、こっちだ‼」
『え⁉』
サンジは見事ババじゃないカードを引き、勝負は彼の勝ち。
「よっしゃ!」
『うー、また負けた…サンジ本当にババ抜き強いよね。』
悔しいが、私はババ抜きでサンジに勝てた事が無い。
…マジシャンとして本当に悔しい。
『なんでそんなに強いの?』
「俺が強いって言うより、クレアが分かりやすいんだよ。」
『へ?』
聞き返すと、サンジはニヤリと笑って手を伸ばし、親指で優しく私の目元を、撫でた。
『サ、サンジ…?』
「クレアってさ、嘘つく時に必ず俺の目、見ねぇんだよ。」
『…へ?』
「いつもは真っ直ぐ俺の目を見て話すから…嘘ついてる時はすぐ分かる。」
『~っ‼』
自分の細かい癖を見抜かれ、何だか恥ずかしくなる。
咄嗟に顔を背けようとしたが、一寸早く両頬をサンジの手に挟まれそれは叶わなかった。
『ちょ、な、なんか恥ずかしいから今見るの禁止‼』
「…分かった。」
『…‼』
そのまま優しくキスされ、自分でも分かる位に全身が真っ赤になる。
『っは、な、な、なな、な…⁉』
「キスしてたら顔見ねぇから良いだろ?」
『よ、良くない‼』
さらりととんでもない事を言い出すサンジに頭がくらくらする。
サンジのバーカ‼キス魔‼変態‼
…でも一番困るのは、それが嫌じゃない自分がいる事だ。
クセ
(気付くのは、それだけお前を見てるからなんだぜ?)