仲間
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空はうっすらと明るみ、夜明けが近い事を告げていた。
『サ、サンジ!! 自分で歩けるってば!!』
「ドレスじゃ森ん中は歩きづれぇだろ。」
『ゔ…き、着替えさせてくれれば良かったのに…』
「んな時間ねぇんだよ。海軍が到着する前に島を出ねぇと。」
彼の言葉に、何も言えず俯く。
…流石に服が無きゃマジックで着替え!とかも出来ない。
『…ごめんね、重くない?』
「クソ重ぇ。」
『ご、ごごごめん!!!!』
「はは、嘘だよ。」
『!?も、もう!』
昔と変わらないこんなやり取りがあまりに幸せで、怒りながらも私は泣きそうになっていた。
「…本当はさ、すげぇ軽い。」
『、え?』
何とか涙を堪えて聞き返すと、サンジは私を抱く腕に更に力をこめる。
「…こうして、強く抱き締めとかねぇと…どっか飛んでっちまうんじゃないかって位軽ぃよ。」
『サンジ…。』
「取り戻したのに、すぐ消えちまいそうで怖ぇ。」
『…や、 やっと会えたのに…消えたくないんですけど。』
「……そうだな、悪い。」
どこか切な気に微笑んだサンジに、何て声をかけようか迷いながら口を開くが…私が声を発する前に彼の船へと着いた。