奪還成功
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「っ何をしている!!さっさとそいつを始末しろ!!」
我に返った男が指示を出すが、兵は動かない。
「おい…っ!?」
『え…?』
突然、バタバタと衛兵達が倒れ…そこにいたのは、解雇したはずの彼女達の姿。
『な…んで…』
「…私達は、貴女に解雇され部下ではなくなりました。」
『っじゃあ、』
「だから、今度は貴女の友として助けに参りました。」
『!!』
彼女の言葉に驚いていると、「この子達、お前の為に俺達に頭下げて来たんだぜ。」とサンジが教えてくれて…
『…っ馬鹿!!こんな、危ない事…!!』
「貴女を見捨ててしまえば、それこそそんな私の人生に意味等ありませんから。」
『!!』
「ふふ、髪…その長さの方がよくお似合いですよ。」
そう、悪戯っぽく笑う彼女にとうとう涙が零れた。
「…くそぉぉお!こうなったら海軍を…!!」
完全に逃げ腰の息子に代わり、領主が電伝虫を取り出す。するとサンジがニヤリと笑いながら、どこからか帳簿の様な物を出してきた。
「!?そ、それは!!!!」
「てめぇら、随分と悪い事してたみてぇだな?武器の密売に、海賊への海軍情報の流出…ヒューマンショップへの出品もあんのか。」
『!!』
「駄目だろこんな大切なモン、あんな簡単に盗れる場所に置いてちゃ。」
サンジの話によると、結婚式が始まる直前位に屋敷へ忍び込み、領主の部屋からあっさりとこの帳簿を見付けたらしい。
「これは海軍に提出させてもらうぜ。そうすりゃてめぇらは終わりだ、もう誰にも手出しなんか出来ねえ。」
「っくそ…くそぉぉお!!」
膝から崩れ落ちた領主が、強く床を叩いた。
その様子を見ながらサンジはそっと私から離れ、領主達へと近付く。
「本当はこのまま縛って海軍に引き渡しゃ済むんだが…てめぇらには、クレアが随分と世話になったみてぇだな?」
「「!!!!」」
「きっっちりと礼、させてもらうぜ。」
「「ひ、ひぃぃい…!!」」
…ゆっくりと脚を構える彼に、これから領主達の身に起こるであろう惨事に少しだけ…本当に少しだけ同情した。
奪還成功
(私も一発くらい殴って おこうかな…なんてね!)