来世があるなら
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「…っくくく。」
突然サンジが笑いだす。
何故かが分からず彼を見つめると、 優しい瞳と目が合った。
「…お前、本当昔から分かりやすいな。」
『え?』
「嘘つく時に目を見ない癖、治ってないぜ?」
『!!』
…それは、バラティエに乗っていた時にサンジに見抜かれた癖で…まだ、覚えててくれたの…?
『サ…ンジ…』
「っ待て!!」
『!?』
サンジへと身体が動きそうになった瞬間、髪を男に引っ張られる。
それと同時にたくさんの衛兵がサンジを取り囲んだ。
「…クレア、忘れたのかい?君が逃げたらあのレストランはあっという間に海軍に潰される事になるんだよ。」
『…っ。』
「ついでに…今ここで僕が合図を出せば、そこの彼も海軍行きだ…生きていれば、の話だけど。」
その言葉と同時に、衛兵が武器をサンジへと向ける。
最悪な未来しか想像出来なくて、ギュッと唇を噛んだ。
「…でもまぁ、僕も鬼じゃない。君がちゃんと僕の物になるって言うなら、今回は見逃してあげるよ。」
「おいおい息子よ、それは流石に優し過ぎないか?」
「パパの子だからね!」
笑い合う領主達の声が頭をぐるぐると回る。
…やっぱり私は自由を望んじゃ、駄目なんだ…。
『…最後の挨拶を、しても良いですか?』
「…ふん、良いだろう。」
行け、と言うが男の手は私の髪先を掴んだままだ。
…この長い髪が、まるで首輪の様だと思った。
来世があるなら
(…今度は…貴方と一緒にいたい。)