大丈夫
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段々日が暮れてくると共に、私の瞳からも光が失われていく間隔がした。
…今夜を境に、私は一切の自由が失われる。
足枷を嵌められ、もしかしたら太陽さえろくに見られなくなるかもしれない。
『…大丈夫、大丈夫…。』
ぎゅっ、と胸元のネックレスを握りしめる。
…最後に、サンジに会えて良かった。
まともに話も出来なかったけど…上手く逃げられたかな。
私、ちゃんとサンジの事…守れたかな…?
『…それにしても、ますます格好良くなっちゃって。』
ふふ、と小さく笑う。
未来に希望なんて見えないのに、サンジの事を思い出したら心は温かくなった。
…ごめん、サンジ。私やっぱり一生貴方を忘れるなんて出来ないみたい…。
「失礼致します。お時間になりました。」
『…はい。』
婚約者の部下が呼びに来た。
「ドレス、良くお似合いです。」
『…そう、ありがとう。』
純白のドレスに沿うようにして下ろされた長い髪。
…これらは全てあの男の趣味だ。
『…これで、良い。』
自分に言い聞かせるかのように呟いたその言葉は、誰の耳にも届かず消えた。
大丈夫、
(昔から作り笑いには慣れてる。)