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ログポースが示した街は、随分と活気があった。
「すっげー!! なんだこの街、 祭りでもやんのか!?」
「何だ兄ちゃん達、旅の者か?」
瞳を輝かせているルフィに、近くの花屋の親父が話しかけてくる。
…ルフィの顔を知らねぇって事は、 ここは割りと閉鎖的な島なんだろう。
「今日はな、ラプンツェルが街へ降りて来る日なんだよ!」
「ラプンツェルだぁ?」
「あぁ。 勿論本名じゃないぞ?境遇が童話のラプンツェルに似ているからそう呼ばれているだけだ。」
そう言うと親父は島の一番高い所にある塔を指差した。
「ラプンツェルはな、この街の領主の息子の婚約者だ。普段はあの塔に住んでいる。」
「…何か嫌〜な雰囲気の塔だな。」
「…領主の息子は独占欲が強く…大事な物は大切にしまっておきたいタイプなんだとさ。」
ウソップの言葉にそう返した親父は、哀しげに目を伏せる。
「…あの子も可哀想に。二ヶ月に一度、領主と息子が仕事で島を離れる時にしか塔から出られない。年頃の女の子が、自分の好きな様に髪型をいじる事も許されないんだ。」
「…。」
「すごく良い子なのに…だから領主達以外の島の人間は、あの子が街へ降りて来る日にはせめてもの思いで街を賑やかにするんだよ。」
「…政略結婚なのか?」
「いや、確か領主がどこかで見初めたらしいが…」
「っ年齢は!? 名前は!?」
「サ、サンジ?どうしたんだよ?」
俺の勢いに圧されながらウソップが尋ねてくるが、それに応えている余裕は今の俺には無い。
領主に見初められた女…もしかしたら、と言う気持ちばかりが逸る。
...と、その時。
「うわぁ!?」
少し離れた所でアイスを持った子どもが派手に転んだ。
アイスは無惨にも地面に落ち、子どもは涙目になっている。