忘れられない
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「んナミすわぁああん!!ロビンちゅわぁああん!!おやつの時間ですよー!!」
「ふふ、ありがとうサンジ君。」
「ありがとう。」
「昼のお二人は朝と違う素敵さがあって眩しい…まるで女神がこの船に舞い降りたかのようだ…!!」
「はいはい。」
いつものようにレディ達を褒め称えていると、ウソップが呆れ混じりに口を開いた。
「ったくよー、いっつもそんな事言ってて恥ずかしくねぇのか?」
「……思ってる事は素直に言っとかねぇと、いつ言えなくなるか分かんねぇだろ。」
自分で思っていたよりもマジなトーンになってしまい、「なんてな。」と誤魔化しながらウソップの口にクッキーを詰め込む。
………キッチンに戻り、煙草に火をつけようとした所で手が止まった。
「煙、苦手なんですけど。」
「少し本数減らしなさい、コックは舌も大事なんだから。」
思い出される、大切な記憶。
くわえた煙草を口から離し、グッと握ってみる。
「…水にはなりゃしねぇか。」
手の平で潰された煙草を見つめ、自嘲的に呟いた。
…あれから3年も経つのに…いまだに夢に見る、守れなかった大切な女。
幼い自分は格好ばっか気にしていて、本当に伝えるべき言葉は言えなかった。
「…言わなきゃ後悔するぞ、ってお前は教えてくれたのにな…。」
たくさんの時間を共に過ごしたはずなのに、 目を閉じて最初に浮かぶのは最後に見た泣き顔で…。
「………っ。」
悪い、クレア。
お前のお願い聞けてねぇわ。
忘れられない人
(お前を忘れるなんて出来そうに無い。)
あとがき
この長編に限定して、サンジがあんだけ口説き文句を言う ようになったのはこういう理由だからだと萌える