可愛いお前が悪い
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「フフフ…よォおつるさん。」
「…ドフラミンゴ、せめてドアから入っておいでよ。」
窓からの来訪に、おつるさんは深く溜め息をつきつつも俺を部屋へと招き入れた。
「いちいち手続きがめんどくせェんだよ。」
「海軍本部なんだ、当たり前だろ。」
「フフフ…そりゃそうだ。…ほら、もう出て良いぜ。」
「?…は…⁉」
コートをめくり、中からカレンを引っ張り出すとおつるさんは面白ェ位に目を見開いて固まる。
「っドフラミンゴ‼あんた人身売買からは手を引いたんじゃないのかね⁉」
「フフ、フフフ‼落ち着けよおつるさん。何もこいつは誘拐してきたワケじゃねェ。」
ジト目で俺を睨んでくるおつるさんの前で、話についてこれず固まるカレンの肩を抱いて口を開いた。
「こいつは俺の女だ。」
「…そうかい、女好きのこいつに差し出されたんだね、可哀相に…。」
「何がなんでも俺を悪にすんなよ。」
「まさかようやく身を固めるつもりになったとでも言うのかい?」
「フフフ!そのまさか、だ。」
即答すれば、おつるさんは驚愕し…フフ、フフフ‼まさかあのおつるさんがここまで驚くとはな‼
「おつるさんにだから紹介するんだぜ?」
「…なるほど、他に顔を見せて危険に晒したくないと思う位に本気なんだね。」
「フフフ‼察しが良くて助かる。」
「はぁ…紹介て、あたしはあんたの母親か何かかい。」
「バァさんの間違いだろ。」
「黙りなクソガキ。」
再び深い溜め息をついたおつるさんは、じっとカレンを見つめる。
そこでようやく我にかえったカレンが慌てて口を開いた。
『も、申し遅れました‼わ、私はカレンと申します。その、すみません、突然お邪魔して…。』
「…見た目からして意外なタイプだったが…なんだい、しっかりした良い子じゃないか。」
「フフフ‼だろ?」
「あんたは少し見習いな。…カレン、と言ったね?本当にこいつで良いのかい?」
おつるさんの問いに、カレンは綺麗に…心からの笑顔で頷いた。
『…はい。ドフラミンゴさん"で"良いのではなく、ドフラミンゴさん"が"良いんです。』
「‼…そうかい。」
おつるさんは優しくカレンの頭を撫でる。
…俺も撫でたい。いやむしろ今すぐ抱きたい位だ…フッフッフッ、本当に可愛過ぎるな、カレンは‼
「あんたには勿体ないくらいに良い子だね…大事にしておやりよ。」
「フフフ‼あァ、勿論。」
「…じゃあ、本題に入ろうかね。」
おつるさんが仕事の話をしようとすると、カレンは静かに俺達から離れる…本当、出来た女だ。
「あぁ、悪いね。すぐ終わるから隣室で待っててくれるかい?いくらか本がある、好きな物を読んでいておくれ。」
『い、いえ!私の事はお気になさらず、ゆっくりお話下さい。』
一礼した後、カレンは隣室へと移動した。