優しい唇
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ある島についてすぐ、ドフラミンゴさんはお仕事で船を降りられた。
掃除や洗濯などを終わらしてから私もクルーの方に声をかけて船を降りた、のだけれど…。
「ねー、いいじゃん!お茶だけ!」
『で、でも…。』
「お金なら大丈夫だよ?俺達がちゃんと払うから!」
『そういう問題では無くて…!』
…二人組の男の人に絡まれてしまいました。
常々ドフラミンゴさんに「知らない奴とは関わるな。」と注意(と、カレンは思っているが実際はドフラミンゴの嫉妬心。)されていたのに…何度お断りしても、諦めてくれる様子が無い。
『あの、ですから私本当に無理なんです…知らない方についていかないよう言われておりますから…。』
「んー……じゃあ仕方ないか。」
『よか…っ!?』
やっとわかってもらえたかとホッとしたのも束の間、突然口元に布が当てられる。
なんだか変な匂いがする、と思った時にはすでに意識が遠退いていた。
「本当はもっと目立たない所でこういう手は使いたかったんだけど…“商品”にキズを付けたらボスに怒られるからね。」
『……しょ……ひ……?』
「君くらい可愛ければきっと高く売れるよ。」
その言葉に、彼等が人身売買に携わっている人達なんだと気付く。
傾く私の身体を「大丈夫か!?医者まで運んでやるよ!」なんてわざとらしく演技しながら一人の男が抱えあげた。
どうしよう、なんて考える間も無く私の意識は闇に沈む。
…ただ、もう二度とドフラミンゴさんに会えないのだと悟り…私の瞳から零れた涙が一筋頬を伝った。