何よりも大切な女
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いくら俺が優しくしようと気を使った所で、体格差的にカレンには相当無理をさせるワケで…いや、最後の方に至っては優しく出来ていたかどうかすら危ういが。
その証拠に朝っぱらから及んだ情事は昼過ぎまで続き、気絶するかのように眠ったカレンは夜中になった今も俺の腕の中で眠ってる。
…カレンの色っぽい顔に、いつもより数段甘ったるい声に、その身体がもつ熱に……壊さねェようにするのが精一杯だった。
フッフッフッ…ドンキホーテ・ドフラミンゴともあろう男が情けねェなァ。
『…ん…』
「…起きたか?」
『…ドフラ、ミンゴ…さん……!!!』
情事を思い出したのか、カレンの顔は瞬時に赤く染まる。
そして裸のまま寝ていた事に小さな悲鳴を上げ、慌ててシーツを身体に巻き付けた。
…白いシーツからはみ出る、俺が付けた跡が浮かぶ白い四肢がやたらとエロく見える。
カレンのアザを一日でも早く消してやりたくて唇を這わせたンだが…フッフッフッ、付け過ぎたか?
「フフフ、よく寝てたな。」
『あ、あの…』
「…“初めて”なのにカレンのナカが気持ち良過ぎて激しくしちまった、悪ぃ。」
『~っし、知りません!!』
わざと卑猥な言葉を使えば、カレンは真っ赤な顔で怒ったかのように頬を膨らませ、フイッ、と俺に背を向けた。
…フフフ、本当に可愛い嬢ちゃんだ。
カレンの腰に腕を回し、再び近くへと引き寄せる。
胸に当たるカレンの背中の温もりが心地好い。
「フッフッフッ、そう怒ンなよ。悪かったって。」
言いながら後頭部やうなじ、背中へとキスを落としていく。
俺の唇が触れる度ピクリと小さく跳ねるカレンが愛しくて、アザに障らない程度に優しく、しかし強く抱き締めた。
『っきゃあ!?』
「…お前と出会って、初めて愛おしいの意味がわかった。」
『…え?』
「地位も、威名も、金も…そンなモンを守る為にお前を失うくらいなら喜ンで捨てるぜ。」
『!』
「フフフ!俺はただお前が隣にさえ居てくれればもう他には何もいらねェ。」
そこまで言ってカレンの身体を反転させ、向かい合う形になる。
カレンの瞳には涙が浮かんでおり、カーテンの隙間から溢れる月明かりを浴びて輝いて見えた。
「例え世界と天秤にかけられたとしても、俺は世界よりお前を選ぶ。」
『っドフラ、ミンゴさん…』
「…カレンだけは何があっても手離さねェ。」
今まで出会った女達には言った事の無い…っつーか頭に浮かびすらしなかった甘い言葉がすらすらと口から出る。
どこの恋愛劇だこりゃ?なンて思いもしたが…全部本音だから仕方がねェよな。
「…愛してるぜ。」
そう呟いてそっとカレンの唇に自身のそれを重ねた。
フフフ…どうやら俺は、カレンが可愛すぎて狂っちまったらしい。
何よりも大事な女
(もう逃がしてやれねェからな、覚悟しやがれ。)