温かい
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私の頬を伝う涙をドンキホーテ様が唇で優しく拭ってくれる。
『……ド…』
「…ン?」
『…ドフラミンゴ、さん…』
「!」
名前を呼んで見つめれば、次第にドンキホーテ様……ドフラミンゴさんの顔が嬉しそうに…そしてどこか安心したように緩んだ。
「…もう、絶対悲しませねェ。」
そう呟いて、ドフラミンゴさんはゆっくりと唇を…!!
『っダメ、です…!』
「なンでだよ?…他の女とキスしたからか…?」
『…そうじゃ、なくて…風邪…移ってしまいま…っ!?』
私が言い終わるより先に、唇にドフラミンゴさんの唇が重なる。
『…ん…!!』
触れるだけのキスかと思ったら、ぬるりと熱い何かが口内に侵入してきた。
私の舌を絡めとる長いそれがドフラミンゴさんの舌だと気が付いた時には、後頭部と背中に彼の手が回されて身動きが取れない。
『…んあ…』
自分でも驚くくらい甘ったるい声が漏れる。
ドフラミンゴさんに強く抱き締められている私は、どんなに恥ずかしくても耳を塞ぐ事も出来なくて…羞恥と息苦しさから瞳に涙が浮かぶ。
『…っはぁ…』
「フフフ…その顔、そそるな。」
ようやく唇が離された時には私の身体からは力が抜けてしまっていて、ドフラミンゴさんにすがり付いていないと倒れてしまいそうだった。
『…風邪、移って…』
「お前からもらうなら例え風邪でも大歓迎だぜ?」
『なっ!?』
サラリととんでも無い事を言う彼に対して、私は真っ赤な顔で固まる。
そんな私を楽しそうに見つめながらドフラミンゴさんは「そう言えば、」と口を開いた。
「これ、ありがとな。」
『あ…』
彼が見せたのはあのマフラーで…こちらが恥ずかしくなるくらい本当に嬉しそうにマフラーを首に巻くドフラミンゴさん。
「フッフッフッ!どうだ?」
『…やっぱりピンク、似合いますね。』
「お前のセンスが良いンだ。」
『……使って、下さるんですか?』
「フフフ…当たり前だろ。これはもう俺のモンだ、いくら大金積まれたって渡さねェよ。」
『!?』
ちゅ、と音を立てて私の頬にキスをしたドフラミンゴさんに、私はもう湯気が出そうな勢いで身体が熱くなる。
「ほら、もう横になれ。」
『…熱が、上がったら…ドフラミンゴさんのせい、ですから…』
「フフフ…それなら付きっきりで看病してやらなきゃなァ。」
『……わがまま、言っても…よろしい、ですか?』
「ン?」
ぎゅっ、とドフラミンゴさんの服を掴んで深呼吸した…わがままなんて言い慣れてないから緊張する…。
「…なンだ?」
『…今日は、もうどこにも行かず…一緒に…寝て下さい。』
「!」
『そ、その…ぎゅうって…して、下さい…』
恥ずかしくて段々小声になる…うぅ…こんな子どもみたいなわがまま、嫌われないかな…?
「フ…フフ!フフフ!!」
『…ドフラミンゴさん…?』
「お前は本当に可愛いなァ!!」
ごそごそと布団に入ってきたドフラミンゴさんはとても温かくて…
その温もりに、心音に、香りに…なんだか涙が零れそうだった。
温かい
(風邪が治ったら覚悟しとけよ。)
(え?)
(フフフ!俺の愛の重さをじっくりと分からせてやるからなァ…勿論、身体にも。)
(え…えぇぇ!?)