いつでも…
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取り引きを進めながらも頭に浮かぶのはカレンの事。
…あいつが体調崩して5日が経ったが、ほぼ回復している。顔色も悪くねェ。
まァ、元気になった所で今回は街には行かせる気ねェけど。
風邪が治ったばかりでこの寒ぃ街中を出歩いたら振り返すに決まってる。
フフフ…あいつの苦しそうな姿は見たくねェからな。
それに、正直カレンには船にいてもらった方がいい。
今回の取り引き相手は女だ。
…身体を重ねた事だってある。(無論仕事を有利に進める為だが)
その女が厄介なタイプで…まるでオヒメサマか何かのように扱わねェと取り引きに頷かねェ。
身体を重ねたせいか自分を俺の女だと勘違いしてる。
取り引きが有利に進むなら勘違いさせたままの方が都合が良いから放っておいたンだが…。
今までみてェに腕に絡みつかれた状態で街中を歩いて、それをカレンに見られたらあいつは良い気分はしねェだろ。
まァこンな女との取り引きなんて打ち切っても良いンだが…正直、金があるこいつは良い取り引き相手だしなァ…。
「…考え事?」
「あ?」
いつの間にか女が当然のように俺の膝上に乗っていた。
「あたしといる時に上の空だなんて…悲しいわ。」
ツツツ、と女の細い指が誘うように俺の胸板を滑る。
…今まで気にもならなかった(つーか今までなら即食ってた)この行為に不快感を覚えた。
触れるのも、触れられるのもカレンじゃねェと気持ち悪ぃ。
「…ドフラミンゴ?」
今までとは違う俺の様子に気付いた女が、首に腕を回そうとしたのを片手で制す。
自分の思い通りにならなくて不満そうに顔をしかめた女に内心溜め息をつきつつ口元には笑みを貼り付けた。
「フフフ…腹が減った。飯食いに行こうぜ。」
「…あたしより先にご飯を食べたいの?」
「そう拗ねンな、好きなだけワインご馳走してやるから。」
「……仕方ないわね。」
女が支度しに向かったのを確認しつつ、頭の中でこれからどうするかを描く。
…毎回、取り引きが一段落つくとあの女は身体を求めてくる。一度、気分が乗らねェとかそういう理由で断ったら取り引きが白紙に戻った。
ったく、めんどくせェ女だな。
俺としてはさっさと船に戻ってカレンと過ごしてェのに。