赤いのは何のせい?
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そのあとの5日間、ドフラミンゴさんは朝早くから夜遅くまでお仕事だった。
本人は早く帰りたいって言っていたけど、ちょっと問題が発生したらしく…詳しくは聞かなかったけれど。
寂しかったけど、その分朝から晩まで編み物に集中出来た。(勿論お掃除等もバッチリこなしてます)
自分で言うのもアレだけれど、意外と手際良く編めたのですでに3分の2以上完成している。
これなら次の島に滞在している間には完成しそうだなぁ、なんて思っていた。(航海中はドフラミンゴさんがずっと一緒にいて下さったので、サプライズがバレないように編まなかった)
…が、次の島についた途端問題発生。
「…大丈夫かァ?」
『うぅ、すみません…。』
ベッドの上で、いまだパジャマ姿で身体を起こした状態の私の頭を優しく撫でて下さるドフラミンゴさん。
今回の島は前回の島とは正反対にすごく寒い島で。
激しい気温差なんて経験した事の無い私は体調を崩してしまったのだ…。
「また一週間はこの島にいなきゃいけねぇからなァ…お前は大人しく部屋で休んでると良い。」
『…はい…』
「フフフ…デート出来ねェのは残念だけどな。」
『デ、デート!?…っゲホゲホ!!』
ドフラミンゴさんの言葉に思わず大きな声を出してしまい、痛む喉を更に痛めてしまった。
「フフフ、ほら、水。」
『あ、ありがとうございます…あの…』
「ン?」
『…私、も…残念です。』
「…フフ!フフフ!!本当にお前は可愛いな!」
そう言って再び頭を撫でてくれるドフラミンゴさん…だって、私もしたかったもん…その、デ、デート。
「早く帰る…って言ってやりてェが、生憎今回の仕事は少々厄介でな。」
『そんな、私の事はお気になさらないで下さい!』
「気にするに決まってンだろ?大事な女が寝込んでンだ。」
『~っ!』
ドフラミンゴさんはサラリとこういう事をおっしゃるから、私の心臓は毎回大変な事になる。
…でも幸せ、なんだけれど。
「…さァて、もっと一緒にいてやりてェが仕事の時間だ。」
『はい、いってらっしゃいませ。』
「……行ってくる。」
『え…!?』
ニヤリと笑ったドフラミンゴさんの顔が近付いたと思った瞬間、頬に触れる柔らかい温もり。
ちゅ、と音を立てて離れたそれがドフラミンゴさんの唇なんだと気付いた時には私はベッドへと倒れこんでいた。
「おっと、大丈夫かァ?」
『ぜ、絶対今ので熱上がりました…!!』
「フッフッフッ!そりゃあ大変だ。尚更ゆっくり休め。」
全然大変そうじゃない感じで笑いながらドフラミンゴさんはお仕事へと向かわれて…部屋に残されたのはまだ真っ赤な頬の私。
…なんだか本当に熱が上がったような気がする。
赤いのは何のせい?
(…落ち着いたら、編み物しよう…。)