おかえりなさい
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
予定通り5時に仕事を終わらせ(あいつらもやれば出来るじゃねェか)、真っ直ぐ船へと戻る。
昔なら取り引き相手の見え透いた媚びに乗っかってやったり、適当に娼婦を買ったりしていたが…フフフ、今はカレンが待ってるからなァ。
あいつに告げた帰宅時間より1時間も早いが、カレンはどんな顔をするだろう?
嬉しそうに笑ってくれンのか、それとも『無理をしたんじゃありませんか!?』て慌てふためくのか…作り笑い以外の表情であればどンな顔も愛しいけどな。
カレンの事を考えると自然に上がる口角を隠す事無く足を進める。
…時間が取れたらあいつとデートってやつをしてみたかったが…忙しいのも考えモンだな、5日後の出航予定日までどうにもならなさそうだ。
まァ、焦らなくてもこれから先時間はいくらでもある。
ドレスローザに戻ってあいつのお披露目もしねェと。いずれ“王妃”になる女だ。
おっと、その前にプロポーズが必要か?
「…俺がプロポーズ、ねェ…フッフッフッ、柄じゃねェな。」
柄じゃねェが…カレンが望むのならしてやっても良い。
…とりあえず、今は早くカレンに会いてェ。
「…ん?」
船が目に入ると同時に、甲板に見える人影。
…いちいち出迎えられンのが面倒で(仕事だって毎回何時に終わるか分かンねェし)、わざわざ甲板に出て来なくて良いと伝えているから甲板にクルーはいねェはずだが…。
近付くにつれ、はっきりとしてくる人影の正体。
それに伴い、更に上がる口角。
「…フフ!フフフ!!」
目に映るのは、俺の姿を見つけて嬉しそうに手を振るカレン…俺が早く帰ると言ったから甲板で待ってたのか?
…可愛すぎンだろ!
『ドフラミンゴさん、お帰りなさい!』
「あァ、ただいま。」
『予定より早かったんですね!…も、もしかしてかなりのご無理をさせてしまいましたか…!?』
嬉しそうな笑顔の後、先程の予想通り慌てふためくカレンに笑いが抑えられねェ。
「フフ!フフフ!!俺は無理してねェから安心しろ。」
『…本当ですか?』
「なンだ、疑うのか?」
『い、いえ!!…ただ、ドフラミンゴさんはお優しいですから…』
「…。」
とことん俺の心配をするカレンがあまりに可愛くて愛しい。
大丈夫だ、と告げてその華奢な身体を抱き上げる。すると真っ赤な顔で恥ずかしがるカレンだったが、少しすると怖ず怖ずと俺へ擦り寄ってきた。
フフフ…幸せってこういう事か。
おかえりなさい
(ドフラミンゴさん、どうかしましたか?)
(いや…幸せだと思ってなァ。)
(…私の方が幸せですもん。)
(フフ!フフフ!!本当に可愛いなお前は!)