想い合いと重い愛
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ドフラミンゴさんと別れ船に戻った私はずっと編み物をしていた。
途中夕ご飯を食べたりお風呂に入ったりしたが、編み物は思っていたよりも楽しくて没頭してしまい…気が付いたら日付はとうに変わっていて。
『…もうこんな時間…ドフラミンゴさん、遅いなぁ…』
編み物道具を片付けながら頭に浮かぶのは彼の事。
…遅くなる、って言っていたけれどまさかここまでとは…。
一応ドフラミンゴさんへのマフラープレゼントはサプライズにする予定なので、彼にバレないようクローゼットの奥深くに編み物道具を隠す。
本当は起きて待っていようかとも思ったけれど、ドフラミンゴさんは優しいから逆に気にしてしまうかもしれない。
そう思った私は申し訳無いと思いつつ先にベッドに入らせてもらった。
…あれ、このベッドこんなに広くて冷たかったっけ??
この船は常に空調が効いていて丁度良い室温なはずなのに…何故かベッドは冷たく感じた。
まだ船に乗せてもらって数日しか経っていないのに、すでにドフラミンゴさんがいないと眠れそうに無い自分に溜め息をつく。
…甘え過ぎだよ、流石に。
ドフラミンゴさんだって忙しいんだから。これからだってこういう日はたくさんあるんだから…その度に隈を作ってたら彼に気を使わせてしまう。
しかしいくらベッドで目を閉じても全然眠気はやって来ず…溜め息をついて身体を起こした私の視線の先にあったのは、ソファの背もたれにかけられていたドフラミンゴさんのピンクのもふもふ上着。(この島は暑いから脱いで行かれたのだ)
…いやいやいや、流石にあれ抱きしめながら寝るとか無いぞ、自分…そんな、貴方がいなくて寂しいですって告白するような真似…!!
頭に浮かんだ考えを振り払うかのように頭を振ってみるが、一度目にした上着はどうしてもチラチラと視界に入ってくる。
『…ちょっとだけ…なら、良い…かな?』
少しギュッてして、ドフラミンゴさんの香りを感じれば眠気が来るかもしれない。
…変態っぽいのはこの際気にしてられない、隈を作って彼に気にさせてしまう方がいけない気がするから。
なんて、自分自身に必死に言い訳しながら私はソファへと向かう。
そして相変わらず触り心地抜群の彼の上着をそっと抱きしめてみた。
『…う、わぁ…!』
上着はとても暖かくて、ドフラミンゴさんのだから当然なんだけどとても大きくて…ふわりと香る彼の匂いに、まるでドフラミンゴさんに抱きしめられているかのような錯覚を覚えた。
『…いい…気持ち…』
安心感を感じたと同時に襲ってくる眠気。
…駄目…
寝るなら上着をソファに戻して、
ちゃんとおふとんに入って、
じゃないと…どふらみんごさんに…ばれ…ちゃ…
…自分の意思とは無関係に瞼が下り、私の意識はそこで途絶えた。