ティータイム
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午前中の仕事が終わり、特にやる事もねェし一旦船に戻ろうと歩いていたらカフェのオープンテラス席にいるカレンを見つけた。
…カレンの姿を見ただけで自然と上がる口角。
予定変更。
船には戻らずカレンとティータイムだ。
ケーキを頬張るその顔は自然と幸せそうな笑みを浮かべていて…フッフッフッ、良い笑顔だがそれを引き出したのが俺じゃねェのが気にくわねェな。
とりあえず、これから食事には必ずデザートをつけろとコックに言っておこう。
遠巻きにカレンを見て頬を赤らめる男共にさりげなく殺気を飛ばしつつ、彼女へと近付く。
声をかければ、少々驚きながらも嬉しそうな表情をするカレンに口角が更に上がった。
カレンの前に座りコーヒーを注文する。
その後、帰りが遅くなる事を告げれば一気に寂しそうな顔になり…指摘すれば慌てて顔を隠すように手で押さえた。
フフフ…本当、可愛い嬢ちゃんだ。
つまンねェ仕事の話はそこで止め、運ばれてきたコーヒーを飲みながらカレンの話に耳を傾ける……カレンがいれてくれるコーヒーの方が美味ェな。
初めて見る街はこいつからしたら全てが輝いて見えるらしく、声色に楽しさが滲み出ていた。
“ざまァみろ、お前は幸せそうな表情一つしか出せなかったが、俺はこの短時間で色ンな表情を引き出したぜ。”
…なんて事をチラリとケーキに目をやり内心呟く。
俺との話に夢中になったカレンに放置されている食べかけのそれは、どこか拗ねているようにも見えた。
ティータイム
(…なぁ、ケーキ少し分けてくれ。)
(?これで良いんですか?)
(あァ。…フフフ、食べさせてくれよ。)
(……はぃ?)
(俗に言う“あーん”てやつだ。)
(え…えぇぇ!!??)
あとがき
我が家のドフラさんはケーキにすらヤキモチ妬いちゃうくらい独占欲が強めですw