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本屋を探している最中、手芸屋を発見した。
…この島で毛糸の需要はあるのだろうか?
なんとなく中に入ってみて、ピンクの毛糸を見つけた瞬間頭に浮かんだ一つの計画。
『…ドフラミンゴさんに、マフラー編もうかな…。』
彼はいつでも薄着だ。いや、確かにあのピンクの上着はかなり暖かいのだけれど。また寒い島に行った時にあの格好だと風邪を引かないかちょっと心配。
…身につけてくれるかどうかはわからないけど、もしダメだったら自分で使えば良いだけだ。
『…本屋で編み物の本も買おう。』
編み物なら船の中でも出来るし、寛ぐ…とはちょっと違うかもしれないけど良い時間潰しにはなる。
なんとなく、完成するまではドフラミンゴさんに内緒にしておこう、なんてまるで悪戯を企む子どものようなワクワク感と共に私は編み物道具を一通り購入した。
…こんな感情、初めて!
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本屋で本も買って、今は港近くのカフェのオープンテラス席で一息ついている。
自分の為にお金を使うなんて産まれて初めてだからなんだかまだドキドキ…。
ちょっと多めに入れてきた財布(ちなみに町に下りて財布を即購入した)の中身はまだ余っていて…なのにカフェでは一番安いケーキセットを頼んだ私は貧乏性なのかもしれない。
でもケーキすごく美味しい…!
「…フフフ、良い顔してンじゃねェか。」
『え…ドフラミンゴさん!?』
聞き慣れた声に顔を上げると、そこにはドフラミンゴさんがいた。
『お仕事中だったのでは…?』
「午前中の分は終わった。一旦船に戻ろうとしたらお前の姿が見えたからな。」
『そうなんですね、お疲れ様です!』
私を見かけたから、とわざわざ立ち寄ってくれたドフラミンゴさんの優しさに胸が暖かくなる。
その後、彼は私の前に座り店員さんにコーヒーを注文した。
『お時間大丈夫なんですか?』
「あァ、午後は2時からだからな…その分、帰宅は遅くなる。」
『…そう、ですか。』
「先に寝てて良いぜ…フッフッフッ!」
『?』
「そンな可愛い顔するな…ちゃンと帰るから。」
『え?』
「寂しくて寂しくて仕方ないって顔、してるぜ?」
『!!??』
ドフラミンゴさんの指摘に慌てて顔を押さえる。
表情が乏しいと思っていた…いや、乏しかった私だけど彼の前では素直に感情が顔に出るみたいだ。