さよなら人生
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『…っ!!』
咄嗟に扉に手をかける…が、
ガチャガチャ!!
『っ開か、ない…!?』
扉は全く開く気配が無い…外から鍵をかけられたようだ。
「…無駄よ。ここに貴女の味方なんていない。知っているでしょう?」
クスクスと笑いながら近付く彼女。
…窓から逃げよう、とか、彼女を突き飛ばして、とか…逃げ道は色々あるはずなのに、恐怖で全く身体が動かない。
グイッ!!
『きゃ…!!』
腕を捕まれ、扉とは反対方向に思い切り投げられる。
その拍子に床に転んでしまい…私が身体を起こそうとするより早く、彼女は私に跨がり包丁を振り上げた。
「…あんたさえいなければ。」
もう、何度聞いたかわからない言葉…
でも、今回は流石に駄目みたい。
あぁ…私、死ぬんだ…
…ドンキホーテ様、申し訳ございません。
お見送り…行けそうにない、です。
恐怖で震える身体とは逆に、頭はやけに冷静で。
「あんたなんかが産まれて来なければ平和だったのに!!!!」
『…ごめん、なさい。』
振り下ろされる包丁を見つめながら、私の顔はやっぱり笑っていた。
さよなら人生
(「…カレン、か…良い名じゃねェか。」)
(…瞳を閉じて真っ先に浮かぶのは、ドンキホーテ様の事だった。)