とある平和な1日
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朝食後から昼飯まで、それぞれ仕事や訓練に取り掛かる。
書類を片付ける者、掃除当番や洗濯当番の者に組み手や武器の確認をする者…。
桜も自分の洗濯物をしたり(これは流石に俺達はやれない)、掃除当番を手伝ったり、街についていない時は船長の昼飯の支度をしたりしている。(街についている場合は街で昼飯になる。)
船長は自室で読書しているのがほとんどだ。
たまに食堂で昼飯の支度をする桜をコーヒー飲みながら眺めていたりもするが…朝食の時同様、この時には食堂は立入禁止となる。甘い空気に当てられて「リア充爆発しろ!!」と叫ぶ奴らが出てくるからな。
午後12時。
だいたいこの時間に昼食となる。
この時ばかりは船長も自重してくれるのでわりかし平和に食事が出来るのでありがたい。
…いや、ありがたいって思うのもおかしいな。そもそも船長が人目を気にしてくれさえすれば問題無いワケだし。
本当、イチャつくならよそでやって欲しい。自室行けよ。
昼食後はまたそれぞれ仕事等に取り掛かる。
…とは言っても、掃除や洗濯は午前中に終わるのでほとんど組み手や武器確認…どちらかと言えば自由時間に近いな。
雑談する者やトランプする者に昼寝する者…。
「休める時に休んでおけ」ってのがいつも船長が言う台詞。
…なんだかんだでクルーの事をしっかり考えてくれてるんだよな、あの人。
機嫌悪いとすぐバラしてくるけど。(主にシャチ)
この時間の桜は読書している事が多い。
まだこちらの世界の事を理解しきれていないからな。
天気が良い日、桜は船長室ではなく甲板でよく読書している。
『ふぁ…』
「っくくく…眠そうだな?」
『ロー!』
「そんなに眠ぃなら一緒に寝ようぜ。」
『え?あ、ちょ…!!』
戸惑う桜を立たせ、その手を引いて船首近くで眠るベポの元へ。
そしていつもの様にベポにもたれ掛かった。
「ほら、お前も寝ろよ。」
『えぇ!?』
「いいから、ほら。」
『わ!?』
船長は桜の腕を引っ張って隣に座らせ、彼女の頭を自分の肩へと抱き寄せた。
『ロ、ロー?』
「…少し休め。お前は頑張り過ぎなんだ。」
ポンポン、と子どもを寝かしつけるように撫でる。
…船長の言う事はもっともだ。
あぁやって無理矢理にでも休ませないと、桜はなかなか自分から休まない。
程なくして桜からは小さな寝息が聞こえてきた。
その寝顔を見つめる船長の顔には小さく、しかしとても優しい笑みが浮かんでいる。
…本当、船長はなんだかんだよく人の事をみているよな。