前言撤回
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なんとか着いた船長室…2、3回道間違えたけどね。
コンコン、と一応ノックをするが、返事が無い事なんてわかりきっている。だてに一ヶ月一緒に暮らしてませんから。
『…ロー?入るよ…?』
さっきペンギンに案内してもらった時は、ローが寝てるだろうからって中には入らなかった。
初めて入る部屋にドキドキしつつ、ゆっくりとドアを開ける。
『う、わぁ…!!』
船長室にはたくさんの本があった。
壁の両サイドが丸々本棚になっていて、所狭しと本が並んでいる。むしろ入り切らなくて床や机の上にも本が積み重ねられていた。
…やっぱり、ローって勤勉家だ。
部屋の中に足を進めると、部屋の一番奥にあるベッドの上にローが寝ていた。
『…ロー、宴の準備が出来たって。』
「……。」
『ロー、起きて!』
「……うるせぇ……」
ここで素早く後ろへ飛びのく。じゃないと生命の危険に晒されます。
『おはよう?』
「……まだ眠ぃ。」
『ダーメ、夜寝れなくなるよ!…って、こんなやり取り前にもしたね?』
ふふ、と小さく笑っているとローが起き上がった。
「…チッ…(ペンギンめ…こいつが来たら起きざるを得ねぇじゃねぇか…)」
『…どうかした?』
「…なんでもねぇ。」
『??…あ、れ?』
少し様子のおかしいローに首を傾げつつ、何気なく部屋を見渡していると隅に見覚えのあるキャリーバッグが…
『これ…』
「お前の荷物。」
『…最初から連れてくる気満々だったんだ?』
「…っくく、いくら誘っても頷かなかったからな。」
『…はぁぁ……って、そういえば私、ペンギンに自分の部屋どこか聞いてないや。』
「あ?お前の部屋はここだ。」
『そうなんだー…ってえぇぇ!?』
ベッドから立ち上がりながらサラッと言うローにサラッと頷きそうになってしまった。危ない…!!
『む、無理無理!!なんで!?』
「…今までだって同じ部屋だったようなもんだろ。」
『リビングと寝室に別れてたもん!1LDKなめるなよ!!』
「いいじゃねぇか、どうせ一緒に寝るんだ。」
『…え?』
ニヤリと口角を上げたローに、嫌な予感しかしない。
「お前、俺と寝るの『恥ずかしいけど好き』なんだろ?」
『!!!!』
やっぱり酔ってた時の発言覚えてたんだこの人!!!
全力で撤回したい前言。
(誰か今すぐ私かローの記憶無くして!!)