マイヒーロー
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『……ん……』
目を覚ますと、そこには見慣れた…ハートの船の天井が見えた。
それに酷く安心する。
…そうだ、ローが助けてくれたんだ…
「…よぉ。」
『…ロー…っ』
「大丈夫か?」
ずっと付き添ってくれていたのか、安堵の溜め息をついたと同時にローが声をかけてくれた。
ベッドから起きようとしたら、身体に走る痛み…結構強い力で押し倒されたし、押さえ付けられたからな…。
ローに手伝ってもらいながらなんとか身体を起こした。
「ったく…お前は本当人攫いに目をつけられやすいな。」
『ゔ…ごめんなさい…助けてくれて、ありがとう。』
「…はぁ…。」
笑ってお礼を言えば、何故かローは呆れたように溜め息をついた。
『なに?』と私が尋ねるより早く、腕を引かれて抱きしめられる。
『!?』
「…無理、すんなよ。」
『…え…』
「怖かっただろ。」
『!!』
「…無事で良かった。」
『…っふ、』
優しく頭を撫でるローの手に、私の瞳からは涙が零れる。
自分の服が私の涙で濡れる事も構わず少し強めに抱きしめてくれるローの温もりが身体中に染み渡り、私はまるで小さい子どものように彼にしがみついて泣いた。
『…怖かっ、身体、触られ…』
「あぁ。」
『抵抗、してもっ、全然…っ』
「…あぁ。」
『…ロー以外の人に、なんて…触られ、たくなっ…』
「…俺も、お前を他の男になんて触らせたくねぇ…。」
ぎゅっ、と苦しいくらいに抱きしめてくれるローの腕がすごく幸せで、安心出来た。
「…あいつらにどこ触られた?」
『…え?』
「教えろ。」
『…肩と、お腹と、足と…頬。』
「そうか。」
『ロ、ロー!?』
私が答えると、ローはその箇所に唇を落としていく。
『な、ななな…!?』
「あ?消毒だ、消毒。」
『しょ、消毒って…!』
「…本当は抱きてぇんだが、お前の身体が完治するまで待っててやるよ。」
『だ!?』
「いいから、黙って消毒されてろ。」
有無を言わさない言葉とは裏腹に、その声色や触れる熱はとても優しくて…
改めて、ローを好きになって良かったと心から思った。
マイヒーロー
(ちょ、ひゃ!く、くすぐった…!)
(……やっぱ今すぐ抱いて良いか?)
(だ、駄目に決まってるでしょ!)
あとがき
下品な言葉がありまして申し訳ございません、ブチ切れローさんを書きたくて…(^^;
きっとローさんは夢主ちゃんに手を出す輩には容赦無いだろうな、と思います。クルーも引くぐらいw