マイヒーロー
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一瞬の間に連れ去られた桜をクルー達と必死に探し、辿り着いた廃屋。
階下の雑魚共はクルーに任せ、俺は雑魚に吐かせた桜がいると言う部屋へ向かった。
ドアノブを回す時間すら惜しくて蹴破れば、そこにいたのは襲われる寸前の桜の姿…。
「こ、こいつ…“死の外科医”!?」
どうやらこいつらは桜が俺のツレだとは知らずに連れ去ったらしく、戸惑っている…が、そんなのどうでも良い。
「“ROOM”、“シャンブルズ”」
「!?」
「…桜、大丈夫か?」
『…ロー…』
能力を使って桜を瞬間移動させる。
さるぐつわを外し、拘束を解いてやれば安心したように気を失った。
汚れてはだけたシャツに、赤く擦れた手首…。
冷え切った桜の身体に、自分が着ていたパーカーを着せて横抱きした所で、雑魚共の清掃が終わったらしいペンギン達が部屋へと入ってきた。
「…こいつら…!!」
「おいお前ら、殺すなよ。拘束しとけ。」
「え!?」
気絶した桜の姿を見て、今にも敵を殺しそうなシャチ達を止める。
不満そうな雰囲気を無視して桜を船に連れて行こうとしたら、シャチが抗議の声を上げた。
「なんでですか!?こんな奴ら、生きてる価値なんて…!?」
「…お前、なんか勘違いしてねぇか?」
「え…」
ゆっくりとシャチに振り返る俺の笑みは、酷く歪んでいたんだろう。
その証拠に、誘拐犯だけじゃなくクルーの表情も青ざめている。
「……後で俺がなぶり殺すっつってんだ。こいつらが産まれて来た事を後悔するくらいにな。」
「ヒィ!!」
「っくくく…俺の楽しみ、取ってくれんなよ…?」
シャチ達が了承の返事をしたのを確認してから、俺は桜の手当をしに船へと戻った。