マイヒーロー
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ある日、ある町。
私はローと町に来ていて、とても楽しい時間を過ごして“いた”。
…何故過去形なのかと言うと…
「ヒッヒッヒ…姉ちゃん本当可愛いなぁ…」
目の前でニタニタと下卑た笑みを浮かべる男の人達に連れ去られてしまったから。
…本当に一瞬の出来事だった。
人混みに入って、ローの服を掴もうとしたそれより早く腹部に感じた痛みと遠退く意識。
…次に気が付いた時には廃屋のようなここで、後ろ手に拘束されていた。
後ろ手じゃなかったら“力”が使えたのに…!
「どうだい、俺達の早技には驚いただろ?」
『……。』
「ヘヘ…可愛いなぁ、怖くて声も出ねぇってか?」
いやいやいや、さるぐつわされてる状態で喋れるワケないでしょ!
…なんてツッコミも当然出来るワケなく…。
「姉ちゃん程の可愛子ちゃんだったら高く売れるんだろうなぁ?」
「だな。…瞳の色も珍しいし。」
『…っ』
スーッ、と男の手が私の頬を滑り、嫌悪感から眉間にシワが寄る。
しかし拒否する言葉は口から出せず、拘束されている為手を払う事も出来ない。
…どうにかして逃げなきゃ、と必死に考えていた私の耳に聞きたくない言葉が聞こえてきた。
「…ヒューマンショップに売り飛ばす前に…味見、するか?」
『!?』
「お、良いねぇ。アッチの具合も確かめなきゃ商品アピール出来ねぇしな。」
「ヒャハハハ!!お前らうっかり中に出すなよ!」
『!!!』
ドンッ、と乱暴にその場に押し倒される。
恐怖で震える身体に、自然と浮かぶ涙。
『んんー!!!』
「イテッ!!っこら、無駄な抵抗すんなって!!」
力が入らない身体を叱咤し、自由な足でなんとかこの場を切り抜けようともがく。
「…チッ、いい加減にしやがれ!!!!」
『!!』
男の一人に肩を、一人に脚を…そしてもう一人に馬乗りになられて身動きが取れなくなってしまった。
ツツツ…と服の上から身体をなぞられ鳥肌が立つ。
「おとなしくしてりゃあ気持ち良くしてやるよ。」
シャツの隙間から入り込む男の手に吐き気すら覚えた。
他の二人も厭らしい笑みを浮かべながら私を見下ろしていて…
「おいお前が一番かよ。」
「あ?何言ってんだ、3人一緒に楽しめるだろ。」
「は?」
「アソコに、口に、ケツ…3つ穴があるじゃねぇか、なぁ姉ちゃん?」
「違いねぇ!!ギャハハハ!!!」
聞きたくもない下品な言葉に、耳を塞ぐ事すら出来ない。
…嫌だ、こんな人達に好き勝手されるのは…
ロー以外の人をこの身体に受け入れるなんて…嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ…っ!!
「諦めな姉ちゃん、誰も助けになんて来やしねぇよ。…そんな無駄な願いをするより、素直に感じてた方がいいと思うぜ?」
直に腹部を撫でていた男の手が上へと上る。
…嫌っ…ロー…!!!
ガァン!!!!
「!?誰だ!!!」
…勢い良く蹴り破られた扉の先にいたのは、ずっと頭に描いていた彼だった。