君の好きな所
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
恥ずかしさを誤魔化すかのように、寝転んだ姿勢から立ち上がる。
…とりあえず、ローが戻ってきたならお昼の準備しなきゃ。
スッ…
『え?』
突然、ローに手を取られる。
首を傾げて彼を見つめると、小さく笑って私の瞳を見つめ、口を開いた。
「…小せぇ手。」
『?……!?』
ゆっくりとした動作で私の手の甲に唇を落とすロー。
慌てる私をよそに、彼は続けた。
「柔らかい肌。」
「柔らかい髪。」
「深い青色の瞳。」
「クルクルと変わる表情。」
「匂い。」
「声。」
「いつも俺の事を考え、俺を愛してくれる所。」
呟きながら彼は腕、髪、瞼、頬、首筋、喉、額に触れるだけのキスを落としていく。
「……つまり、俺もお前の全部が好きだ。」
その呟きと共に唇へキスが降って来る。
触れるだけのそれを終えると、ローは優しく私を抱きしめてくれた。
「素直じゃねぇ所も、照れ屋な所も、頑固な所も、ネガティブになりやすい所も…お前の全部が愛しくてしかたねぇ。」
『~っ!!!』
その一言に私は完全ノックアウト。
真っ赤な顔で口をパクパクさせるしか出来なかった。
「っくく…お前は俺の“オヒメサマ”だからな。」
『も、もう止めて!恥ずかしくて死んじゃうっ!!』
「それは大変だ、オヒメサマに死なれては困ります。」
『っだから!!!』
「ははは!」
わざとらしい敬語で囁くローの胸を強く押し返すと、至極楽しそうに笑って…悔しいけどその笑顔はやっぱり格好良かった。
君の好きな所
(ほら、飯食いに行くぞ。)
(え?)
(この町の治安は悪くねぇ…だからオヒメサマをお迎えに上がりました。)
(~っ!!い、いちいち敬語使わないで良いから!!)
あとがき
ローさんの敬語萌える