愛でる
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『う…わぁ!!綺麗!!』
今、私達がいるのは秋島。
ログが溜まるまで3日程かかるとの事で、滞在2日目の今日はローとお出かけ!(初日はいつものように情報収集や街の治安を確認する日だった。)
『綺麗だね、ロー!』
「…あぁ、そうだな。」
私とローが歩いているのは、町並みから少し外れた所にある森の中。
秋島なだけあって、紅葉がとても綺麗!
…なので、さっきから私のテンションは上がりっぱなしだったりする。
『てや!』
「っくく…ガキかよ。」
『う、うるさい!』
落ち葉をかき集めて上に投げて遊んでたらローに笑われてしまった。
…うぅ…恥ずかしい…。
「なんだ、もう良いのか?」
『…大人な私は一度で満足出来るの。』
「一度やってる時点でガキだけどな。」
『んな!!』
「ははは!」
むくれる私にローは珍しく声を上げて笑って…からかわれて面白くないはずなのに、なんだか幸せが胸一杯に溢れる。
「…おい、お前葉っぱついてるぞ。」
『え??どこどこ??』
「取ってやるから目ぇつぶれ。」
『??うん。』
ローに言われた通り目を閉じる。
…って、なんで葉っぱ取ってもらうのに目を閉じる必要があるんだ??
ちゅ
『………へ?』
わざとらしくたてられた、可愛らしいリップ音に目を見開く。
目の前にはニヤリと悪い笑みを浮かべるローがいて…え!?
『い、いい今…!?』
「…あぁ悪い、あまりに綺麗な赤だったから紅葉かと思っちまった。」
『~っば、馬鹿!!キザ!!』
恥ずかしさのあまり彼の胸を叩くが、当たり前だけど全然効かない。
それどころか逆にその腕を取られ、引き寄せられる。
『ふぇ!?』
「…紅葉を愛でるのも悪くねぇが、俺としてはお前を愛でてぇ。」
『は、はぃ!?』
「いくら愛しても愛し足りねぇんだ。…自分で自分が不思議なくらいな。」
『~っ』
耳元で囁かれる甘すぎる言葉に私の顔は茹蛸状態。
…気が付いたら、私もローしか目に入っていなかった。
愛でる
(…ローのキザ。タラシ。)
(あ?こんな事言うのお前にだけだ。)
((甘過ぎて心臓止まりそう…!!))