テスト
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「…これでだいたい回ったな。」
『…大変ペンギン、私絶対迷子になる…。』
船を案内してもらっている間に打ち解けた私達は、今は敬語もさん付けも無しで会話している。
ローの時よりもスムーズに出来たのはきっと以前電伝虫で話した時に生まれた仲間意識のおかげだろう。
「ははは、まぁ少しずつ覚えれば良い。」
『で、でも…ただでさえ私この世界について無知なのに…』
「わからない事があればなんでも聞いてくれて構わないから。」
そう言って優しく私の頭を撫でてくれるペンギンの手が温かくてちょっと泣きそうになってしまった。
…ローの前で初めて大泣きして以来、涙腺が緩過ぎる気がする。
「おーい、ペンギーン!」
目の前から別のクルーの方が走ってきて、私達の前で立ち止まった。
なんでも、宴の準備が出来たらしい。
「…よし、桜。テストだ。」
『テスト?』
「あぁ。ここから船長室まで行って船長を起こし、甲板まで連れてきてくれ。」
『……さっき、あの人「起こしたらバラす」とか言って無かった?』
「お前なら大丈夫だ。」
『む、無理だって!あっちの世界にいた時だって毎朝命懸けで…!!』
「でも一回もバラされてないだろ?」
『そ、れは…そう、だけど…』
「よし、決まりだな。」
『いや勝手に決めないでよ!せめて一緒に…!』
「俺は少しやる事があるんだ…ガンバレー」
『棒読み応援やめて!!』
…わーわー言い合いしてましたが、結局ペンギンに押し切られてしまいました。
テスト
(命懸けのテストなんて嫌なんですけど!?)
あとがき
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