さっさと
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船長に頼まれて桜さんに船を案内している最中、チラリと俺の横を歩く彼女を盗み見た。
電伝虫で話した事しか無かったから実物を見るのは初めてなんだが……可愛い人だと思う。
見た目からはあの船長と言い合い出来るようには到底見えない。
…意外だったと言えば意外だ。船長はもっと、こう…大人の色気ムンムンな女がタイプだと思っていたから。
「(あぁ、でもわかる気もする。)」
俺の説明を一生懸命聞く姿や、時折見せる笑顔。
しっかりしているかと思いきやフラフラと知らない部屋に入って行こうとするから目が離せなくて…でもそれが面白い。
何て言うか、彼女といるとホッとする。
マイナスイオンでも出てるのか。
…船に来た直後の様子を見れば、本人は自分の力…風を操る能力をよく思っていないのがわかった。
それなのに会ったばかり、会話すら交わしていないシャチを助ける為にその力を迷う事なく使って…
船長を拾ってくれた時にも思ったが、お人よし過ぎる。
あぁ、ついでに騙されやすそうだな。
…船長のあの様子からして、相当彼女に入れ込んでいるのがわかる。
シャチにも言ったが、万が一誰かが手を出そうもんなら即海の藻屑になるだろう。
…まぁ、当の本人はそんな事気付いてないみたいだけど。
THE・鈍感だ。
なんにせよ、俺は船長と彼女二人の邪魔をする気はさらさら無い。
明らかに金狙いの女や、船長の外見にしか興味の無い娼婦だったなら全力で阻止するが、彼女みたいな人なら話は別だ。
桜さんはきちんと船長の中身を見て接している。じゃなきゃあの船長が一人の女にこんなに執着するはずが無い。
彼女になら船長を任せられる。(ついでに俺も楽だ。)
…と、言うワケで一言だけ言わせていただきたい。
さっさとくっつけば良いのに
(え?何か言いました?)
(いや、何も?)
あとがき
ペンギンに管理人の思いを代弁してもらいました←
早くくっつけたくてうずうずしてます(笑