小さくなりやがった
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『ほら、ロー。アヒルさん動くんだよ。』
「…………はぁ……。」
向かい合わせに入った湯舟でアヒルの玩具を動かして見せる桜に、隠そうともせず深く溜息をついた。
このサイズになってからこいつは俺の事をいつも以上にガキ扱いしている…中身は大人のままだっつーのに。
かと思えば風呂に入る時にはバスタオルを身体に巻いていた。
『中身は大人のままなんでしょ?裸じゃ流石に恥ずかしいよ!』
とか言ってたが…大胆なのか照れ屋なのか天然なのか鈍感なのか、一体どれだ?
…多分全部だな。マジで勘弁してくれ…。
『あー、このサイズのロー本っ当に可愛いっ!』
「!?」
そう言うと桜は力一杯俺を抱きしめてきた。
バスタオル越しの柔肌に柄にも無く恥ずかしくなる。
…こいつはなんなんだ。中身は大人のままだっつってんのに。あれか?頭のネジどこかに落としてきたのか?
まぁいい。こいつが余裕なのも今の内だけだ。
「…そろそろだな。」
『?なに…が…!!』
目の前で桜の表情が青ざめていく。
そりゃそうか、徐々に俺が元の姿に戻ってんだからな。
あのチョコは一粒で記憶も含め全てが12時間幼児化する。
シャチは俺のコーヒーに一粒全て溶かしたと言っていた。俺はそれを一口飲み、身体のみが幼児化した。
含有量の計算の説明はめんどくせぇからしねぇが、俺が口にしたのはせいぜい3分の1位だ。
単純計算でいけば時間も3分の1になる。
…つまり、俺は良いタイミングで元に戻ったっつー事だ。
『な、ななな…!!』
「っくく…“後悔するぞ”って言ってやったのになぁ?」
『も、元に戻る時間がわかってたなら教えてくれれば良かったじゃない!!』
「有無を言わさず強制連行してきたのはどこのどいつだ。」
『…ロー、先に出て。』
「あ?…一緒に出りゃ良いだろ。」
『は…!?』
顔を真っ赤にしてうろたえている桜の腕を掴んで引き寄せ、そのまま横抱きにして風呂から上がる。
生憎俺はお前いわくガキだからな、わがままなんだ。
…今夜は寝かせねぇから覚悟しろよ?
小さくなりやがった…
(ロ、ローの変態っ!!)
(うるせぇ。風呂場でヤらなかっただけマシだと思いやがれ。)
(ぅわぁぁぁもうやだこの人!!誰か助けてー!!)
あとがき
シャチが命知らずにwww