無意識プロポーズ
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色々あったけど、なんとか無事にあの町を出て再び船旅が始まった。
で、今は何故か宴の最中。
“桜が無事に戻った記念”らしい。
『そういえばさ、ローってキッドさんの事“ユースタス屋”って呼んでたよね?』
「?あぁ。」
「それは船長の癖みたいなもんだ。」
ペンギンの言葉にへぇ、と頷く。
『…じゃあさ、私の場合“嶋村屋”になるのかな??』
「名字で呼ぶならそうなるな。」
『あはは、なんか面白い!』
ペンギンと話していたら、それまで静かだったローが怪訝そうな顔でこちらを見てきた。
「?何言ってんだ、お前ら。」
『「え??」』
「名字でなんて呼ぶかよ。」
『?なんで??』
そりゃあ、今まで名前で呼ばれてるからそういう呼び方をされる事は無いんだろうけど…
…そんな風に考えていた私に、ローから爆弾が落とされた。
「なんでも何も…いずれはお前も“トラファルガー”になるじゃねぇか。」
『…………………え?』
「「……………………。」」
ローがさも当たり前であるかのようにそう発言した瞬間、それまで騒がしかった甲板が一気に静寂に包まれた。
「あ?なんだ?」
「「(じ、自分がした爆弾発言に気付いてない…!!!)」」
『~っ!!』
ローの無意識で無自覚であろうその言葉に、私の体温は一気に上昇。
お酒飲んでないのに、身体中が熱くて頭がクラクラする。
「…お前何赤くなってんだよ。」
『うえ!?い、いいいいや、ななななんでもないどす!!!』
「…なんだよ、“ないどす”って。」
『気にしたら負けだよ船長!!』
「っくく…なにいきなり船長呼びしてんだ?」
私の様子を見て何かを察したローはニヤリと意地悪な笑みを浮かべ、私に迫ってきた。
『ロ、ロー!!ち、近い!!』
「なぁ、何が恥ずかしかったんだ?…言えよ、桜。」
『っだから、その無駄に色気溢れる声で囁かないでって何回言えば…っひゃあ!?』
突然ベロリと耳を舐められ、甲高い声が出てしまい咄嗟に手で口を塞ぐ。
恥ずかしさのあまり涙が滲む瞳でローを睨めば至極楽しそうに口元を緩めていた。
「…お前、そんな顔で睨んでも逆効果だからな?」
『は?』
「…余計虐めたくなる。」
『!!??』
「…おーい皆、今日はもう終わりだ。片付けろー。」
「「おー。」」
「あ、ここは俺らがやるんで、桜と船長は部屋に戻って下さい。」
『!?ペ、ペンギン!!』
何故かテキパキと片付け始めたシャチを始めとしたクルー達。
いまだ頭に疑問符を浮かべるローと、茹蛸もびっくりなくらい真っ赤な私はペンギンにより船内へと押し込まれた。
…私の事をよく天然だ、って言うけど…ローの方が天然で甘い気がする…!!
無意識プロポーズ
(なぁ桜、何が恥ずかしかったんだ?)
(い、言いませんっ!!)
(…そうか、なら身体に直接聞く。)
(へ?あ、ちょ…っい、言う!!言うから!!)
(あーあー聞こえねー。)
(っのドS!!!!!)