超鈍感ガール
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「船長!…って、なんでキッド達といるんですか。」
『ペンギン!』
キッドさんとローが睨み合い始めてからすぐにペンギンがやってきた。
「あぁ桜、無事みたいだな。良かった。」
『…ご迷惑をおかけして申し訳無いです…。』
「はは、次は首輪に紐でもつけとかなきゃいけないな。」
ニッコリと笑って言うペンギンだけど、目が笑ってない。怖いよ!絶対この人少しマジだよ!!
「…いや、それが無事と言うワケでも無いんだ。」
笑顔で怒るペンギンに冷や汗をダラダラと流していたら、キラーさんが申し訳なさそうに口を開いた。
『キラーさん、私どこも怪我してないですよ?』
「いや、それとは別なんだ。」
「…どういう事だ?」
「(実は…キッドはどうやら桜に惚れてしまったらしい。)」
「(…は?)」
「(桜はその事に気が付いていないようだがな。)」
「(あぁ、あいつは超鈍感娘だから…にしても、次々と億越えの賞金首を虜にするとは。本当に首輪が必要かもな。)」
『え?なんですか??』
何故だか私に聞こえないようにコソコソと話をした後、キラーさんとペンギンは私を見て深い溜め息をついた。ワケがわからない。
…と、その時。
「…もう我慢出来ねぇ!!トラファルガー!ぶっ殺してやる!!」
「あ?てめぇなんかに負けるかよ。」
我等が船長二人はこんな街中で今にも能力全開で戦おうとしだした。
『ちょ、ちょっとロー!!こんな街中でローの能力使ったら、一般の人までバラしちゃうよ!!』
「そうですよ船長!!」
「キッド!!お前もだ!!」
キラーさん、私、ペンギンの三人で慌てて両船長を止める。
「…うるせぇ、どけ。」
『どかない!ロー、落ち着いて!』
必死に止めるけどローはキレて聞いてくれない。…チラリとキラーさんを見たら見事にキッドさんを落ち着けていた。すごい。
…とりあえず、ちゃんとローと話さなきゃ。
いまだキッドさんを睨みつけたままのローの顔に両手を伸ばし、彼の両頬を優しく挟んだ。
「…あ?」
『ちゃんと、私の目見て?』
「…。」
『なんでローがそんなに怒ってるのかわからないけど…こんな街中で、一般の人を巻き込んで喧嘩しちゃダメだよ。』
「……お前、気付いてないのか?」
『え?』
「いや…なんでもねぇ。」
何故か毒気が抜かれたかのようにそう呟いたローは、刀の鍔にかけていた指を外し、一つ溜め息をついた。
「…なぁキラー。なんでだかちょっと瞳から汗が出そうなんだが…。」
「……今夜は二人で飲みに行くか。」
そして何故かキッドさんはがっくりと肩を落としている。
キラーさんとペンギンは私を見て再び溜め息をついた。
…え、なに?なんですか?
彼女は超鈍感ガール
(???)
(…っくく、気にすんな桜。)
(…ニヤニヤしながらこっち見んなトラファルガー。)
(おいユースタス屋。)
(あ?)
(…ドンマイ?)
(!?うるせぇ!!マジでてめぇ一回死ね!!)