いざ町へ!
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足首の怪我も風邪も良くなり、以前のように普通の生活を送れるようになった頃。
次の島につきました!
今回もログが貯まるまでにそんなに時間がかからないらしく、明日の昼には出航するらしい。
そしてなんとなんと!!今回の島は前回に比べれば治安が良いらしく、私にも外出許可がおりたのです!!!
あ、もちろんローと一緒なら、だけど。
それでも今回は堂々と町を探索出来るとわかり、私のテンションは急上昇!
朝からずっと鼻歌を歌っているワケなのだ。
ちなみに今日の私は男装じゃなく、帽子も眼鏡もつけていない。
ローが「俺から離れなきゃ平気だろ、たまには好きな格好したらどうだ?」って言ってくれたので……ローとの夏祭りで浴衣を着て以来していなかった化粧もして、オシャレしてみました。
…と言うか、オシャレなんて全然していなかったから、久々過ぎてちょっと恥ずかしかったりもする。
「え!?桜!?」
『あ、シャチ。』
甲板でローを待とうと廊下を歩いていたら、何故か驚いているシャチと出会った。
「うわー!!お前すっげぇ可愛いじゃん!!」
『え!?』
「こんだけ可愛かったら、船長も他の男になんて見せたくなくなるんじゃねぇか?」
『お、お世辞にも程があるよ!!』
「お世辞なんかじゃねぇって!」
『~っ聞いてて恥ずかしいからもう止めて!』
「照れてる姿なんか更に可愛「…おいシャチ。」……さぁて俺も下船の準備しよーっと。」
シャチの後ろにローが現れた瞬間、そそくさとシャチは自室へと戻っていった。
…私の顔はいまだに赤かったりする。
「…ったく、あいつは余計な事…を……。」
『…ロー?』
私の姿を見た瞬間固まったローの名を恐る恐る呼ぶ。
…そういえば、浴衣以外でローの前で化粧もオシャレしたの初めてだ……ど、どこかおかしいかな…?
『…あの…』
「…シャチの言う通りだな。」
『え?』
聞き返すと、ニヤリとローが口角を上げてやけに色っぽい笑みを浮かべる。
そして私の腕を掴んで引き寄せ、耳元で囁いてきた。
「…可愛すぎて誰にも見せたくねぇ。」
『は…!?』
「ずっと俺の腕の中に隠しときたいくらいだ。」
『~っ!』
いつもより低めの声で囁かれる、あまりにも甘すぎる言葉に私の思考回路は停止寸前。
完全に停止する前になんとかローの胸を押して、距離を取る。
『ま、町行くもん!』
「っくく、そりゃ残念だ。」
『か、かかからかうのもいい加減にしなさい!!』
「あ?からかってなんかねぇよ。…本心だ。」
『へ!?』
「…ほら、行くぞ。」
『え?ちょ…ま、待ってよ!!』
…その後も上手い事ローにはぐらかされ、さっきの言葉を聞き返す事は出来なかった。
いざ町へ!
(…迷子になるなよ。)
(だ、大丈夫だよ!子どもじゃないんだから!)