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今日は皆で甲板のお掃除!
…の、はずが…
「くらえ!!ウォータービーム!!!」
「なにを!!バケツシールド!!!」
「「ギャハハハ!!」」
シャチを始めとしたクルーの皆でいつの間にやら水遊びに変わってました。
「桜もくらえー!!」
『ひゃあ!!』
シャチのウォータービームと言う名の、ホースから放たれる水をもろにかぶってしまい…上から下までずぶ濡れになってしまった。幸い、黒のTシャツを着ていたから下着が透けるなんて言うハプニングは免れたが。
『もー…冷たい…』
「はっはっは、油断は大敵だぞ!!」
「…桜、ほら。」
無駄だとはわかりつつも濡れた服を絞っていた私に、ペンギンがもう一本のホースを渡してくれた。
『?』
「仕返ししてやれ。俺も援護しよう…このバケツシールドでな。」
そう言って無駄に格好良くバケツを構えるペンギンに思わず吹き出してしまった。
…意外と彼はノリが良い。
「に、2対1は卑怯だろ!?」
『ほら、私か弱い女の子だから。』
「本当にか弱い女の子は自分で言わねぇよ!!」
『…覚悟!!』
「…っく、大人しくやられてたまるか!!」
「甘い!!このバケツシールドがある限り桜に手出しはさせん!!」
「いやだからなんでお前そんなイケメンキャラなんだよ!!持ってんのバケツだろ!?」
『隙あり!!!』
「へ?わぶ!!」
ペンギンのイケメンキャラにツッコミを入れていた事で隙が出来たシャチへ勢い良く水をかける。
「こんにゃろー!!やったなー!!」
『きゃー!!ベポ助けて!!』
「アイアーイ!!」
「今度は3対1かよ!?」
「「いや、俺達は全員桜の味方だ!」」
「おぃぃぃ!!!クルー対俺とかもはやイジメじゃねーか!!」
『皆…っありがとう!!』
「お前は無駄に感動的な雰囲気出してんじゃねーよ!!」
「「あははははは!!!!」」
…そうして遊びながら掃除していたら、当たり前だが終わる頃には全員濡れ鼠状態になりました。でも今日は暑いから気持ちが良いくらい。
『…っあ!!』
ズルッ
ベタン!!
「「桜!?」」
全力で勝負していたら、うっかり足を滑らせて転んでしまった。
『い…ったた…』
「お、おい大丈夫か?」
『…うん、へい…きっ!?』
シャチに返事をしつつ立ち上がろうと足に力を入れた瞬間、右足首に激痛が走る。
「桜?」
立ち上がろうとしたままの姿勢で固まる私に、ペンギンが心配そうに声をかけてきた。その後ろでもクルーの皆が心配そうに私を見ていて…
…捻ったなんて言ったら皆更に心配するよね?きっとたいしたことないし、大袈裟になるのも気が引ける。
『…なんでもないよ、大丈夫!』
「本当か?」
『うん!でもちょっと寒くなってきたから、私先に中入っても平気?』
「大丈夫だよー!あ、桜の分のモップ俺が片付けとく!」
『ありがとう、ベポ。じゃあ皆ごめんね、お先に!』
ベポの言葉に甘えつつ、皆にも笑顔を見せて船内へと入った。