月だけが見ていた
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『…どうしよう。』
「あ?」
情事後、ベッドの中でローとお喋り中。
…あ、流石に服着てますからね!?
…ローのパーカー1枚だけど。
だ、だって彼のパーカーは大きいからワンピースみたいになるし、その、か、身体が怠くて動けなくて…ローのパーカーなら頭から被るだけで良いし…。(ちなみにローは下だけ履いている。)
「…どうしよう、って何がだ?」
『…私声に出してた?』
「あぁ。」
『…聞かなかった事には…』
「無理だな。ほら、話せ。」
ローの相変わらずの暴君っぷりに苦笑いしつつ、予想していた事なので私は諦めて口を開いた。
『…私、わがままになっちゃうかも。』
「わがまま?」
『うん。…あのね、ローが大好き過ぎてわがままになりそう。』
「は?」
何が何やらわからないと言った表情のローにクスリと笑いながら、私は続きを話す。
『“他の女の人なんて見ないで”って言いたくなっちゃう。…ローと、その…一つ、になれたからかな?前よりももっともっと好きって気持ちが強くなったの。』
「…お前は、またそういう…」
『わ、』
ローは呆れたように溜め息をついた後、優しく私を抱き寄せてくれた。
「他の女なんて見るワケねぇだろ。」
『本当?』
「当たり前だ。…俺には手のかかるオヒメサマがいるからな。」
『…面倒ですみません…』
「お前はベポか。」
くくく、と小さく笑うローの声が、体温がとても心地好い…
…あぁ、やっぱ好きだなぁ…。
「…にしても、お前もう少し発言には気をつけろよ?」
『へ?』
「…さっきみたいな事言われたら…」
『?…きゃ!!』
バッ、と勢いよくローが動いた。そして私に覆いかぶさる形になり…え?
『あ、ああの、ロー?』
「…さっきみたいな事言われたら、すぐにでも抱きたくなる。」
『は…っ!?』
「ってなワケでイタダキマス。」
『や、ちょ、まっ…待って!!』
ゆっくりと近付いてくるローの顔にあわあわとしていたら、唇がくっつく直前でローがニヤリと笑った。
「…っくく、嘘に決まってんだろ。」
『…へ?』
「オヒメサマはハジメテだからな、今日の所は勘弁しといてやる。」
…その言葉にホッと胸を撫で下ろした私だけど、一つ引っ掛かる事があった。
“今日の所は”ってドウイウコトデスカー?
月だけが見ていた
(ロ、ローの体力と私の体力の違いちゃんとわかってる!?)
(……大丈夫だ、壊さねぇ程度にしてやるから。)
(その間が怖いぃぃ!!)