「危険」のレベル
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あの覚悟を決めた日から一週間。
…いまだに言えずにいます。
自分の意気地の無さが本当に嫌になる。
…不安な事も全部話すって決めたのに…。
もしこれでローが他の女の人の所に行っちゃったらどうするの?
「お前なんかいらない」って言われたら…いやいや、ローに限ってそれは無い。なんだかんだで優しい人だから。
…でも、「別れよう」とは言われるかも…そうしたら私は多分自らの意思で船を降りるだろう。気持ちを引きずった私がいれば迷惑になる。それは絶対に嫌だ。
……って、またネガティブになっちゃった…「変に悩み過ぎなんだ」ってローに呆れられるかな?
『はぁ…。』
「島が見えたぞー!!」
溜め息をついたと同時に、見張り台にいたクルーの声が聞こえてきた。
昨日ペンギンが「明日には次の島につく。」って言ってたからきっとそれだろう。
しかも今回は無人島じゃないらしい。
『…町、行ってみたいな。』
そうすれば気分転換にはなるかもしれない。
そう考えた私は、ただ眺めるだけになっていた本を閉じて船長室へと向かった。
船長室で寝ている私だけど、日中は極力部屋の外にいるようにしている。
ローは船長だし、きっとやらなきゃいけない事もあるだろうし…読書するにしても私がいたらきっと邪魔だろうし。
………あれ、私の存在ってローにとって邪魔……っいけないいけない、ネガティブ禁止!!
再びネガティブとこんにちはしそうになった時、船長室前についたので頭を振ってネガティブを振り払い、ノックする。
『ロー、入るよー。』
「…あぁ。」
許可をもらい船長室に入ると、ローも読書していたらしく…彼の持つ分厚い本が目に入った。
『邪魔してごめんね、次の島についたって言うから。』
「いや、丁度読み終えた所だ。わかった。」
『ねぇ、ロー』
「却下。」
『……私まだ何も言ってない。』
「どうせ「町に行きたい」とかそんなんだろ?」
『…その通りです。なんでダメなの?』
思考を読まれていてちょっと悔しくなり、口を尖らせながら理由を聞く。
「今回の島はあまり治安が良くねぇんだ。」
『知らない人について行ったりしないよ?』
「…そんなレベルじゃねぇよ…」
はぁ、とローが溜め息をついた。
ゔ、だ、だって、今まで治安が良いと言われる日本に住んでたんだから仕方ないじゃん!
『行きたいー!』
「駄目だ、お前は船番と残れ。」
『ローの過保護!心配性!』
「なんとでも言え。」
『…男装するから。』
「お前みたいな華奢な男、すぐに捕まって売られるぞ。」
『え゙』
…ローの言葉に思わず固まってしまい、結局私は船に残る事になってしまったのであった…。
「危険」のレベルが違い過ぎます。
(いいから、おとなしく船に残れ。土産買ってきてやるから。)
(こ、子ども扱い反対!!!)