初の海遊び!
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海から桜の笑い声が聞こえ、なんとなくそちらを見遣る。
…まさかあいつが海で遊んだ事も無かったとは予想外だった。
「…本当、よくあれだけ真っ直ぐな人間に育ちましたね…。」
そう呟くペンギンの視線の先には桜。
…この間、桜が寝ている間にクルーに簡単にあいつの事情を説明した。
自分の能力をよく思っていない事
幸せな人生を送ってきたワケではない事
本人に許可無く話すのもどうかと思ったが、簡単になら良いだろう。
…そうすりゃクルーが「うっかり桜の過去を尋ねる」なんて失敗もしねぇだろうし。
それに、俺は本当に必要最低限の話しかしていない。
詳しくはあいつ本人が話したくなったら話せば良い。
『ロー!!』
ペンギンと海(正確には遊ぶあいつら)を眺めていたら、それに気付いた桜が手を振ってきた。
その顔が心の底から楽しいです、って笑顔で…思わず俺の口元も緩む。
「…幸せそうですね。」
ペンギンのその言葉があいつに向けられた物なのか、それとも俺か…どちらにしろ正解には変わりない。
『ロー!ペンギンとも遊びたい!!』
「あ?まだ仕事中だ。」
『今夜のメニュー、ローが好きな物作ってあげるからー!』
「…チッ、後10分待て。」
「俺も遊んできていいんですか?」
「オヒメサマのご指名だ。この話が終わったら行って来い。」
「…っくく、了解。」
小さく笑うペンギンに隠そうともせず眉間にシワを寄せると、一言謝罪した後ペンギン更に続けた。
「“死の外科医 トラファルガー・ロー”が敵わない女性てなかなかすごいなと思いまして。」
「………話続けるぞ。」
ペンギンの言葉は無視して、今後の航路について話す。
…敵わない、か…まぁ仕方ないだろ。
何てったって、あいつは“オヒメサマ”だからな?
初の海遊び!
(それに、あんくらいのわがままなら可愛いもんじゃねぇか。)
(……やっぱりあいつといると、柄じゃねぇ事ばかり浮かぶ。)