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ローの後ろから顔を出し、辺りをよく見ればここはどうやら船の上みたい。
「君すごいね!!」
そう言って私の手を掴んできたのは、白熊さん。周りではたくさんのつなぎ(お揃い)を着た男の人達が「すげー!!」だの「格好良いー!!」だの叫んでいる。
…あれ、白熊って喋れるの?
『あ、ありがとう、ございます?』
「なんで疑問形?」
不思議な子ー、って楽しそうに笑う白熊さんは可愛かった。可愛いから喋ってても良いかなって思った。うん、もうそれで良いや。
『ロ、ロー…聞きたい事がありすぎるんだけど…』
「あ?」
『あの…まず、ここはどこ?』
「俺の世界。」
『…………は?』
あまりにもサラッと言ったローにびっくりしてしまった。
俺の世界?って事はつまりローの世界って事はつまりここは私がいた世界じゃ、ない??
『な、なんで!?』
「俺が連れてきたから。」
『断ったじゃん!!』
「知るか。」
『…大変だ、ジャイ◯ンとは会話が成立しない。』
頭の中が冷静なのかパニックなのかよくわからない。
『よし一回落ち着こうか。私は一緒に行けないって言ったよね?』
「言ってたな。」
『じゃあなんで…』
「俺がお前を気に入ってるからだろ。」
『それだけで異世界に連れてくるとかどんだけ暴君なんですか!?』
「いいじゃねぇか、お前だってこっちにいりゃ逃げる必要無いんだからな。」
『そ、うだけど…でも!!ローの負担になりたくないから嫌だって…!!』
「あ?俺が一度でもお前の事負担だとか言った事あるか??」
『ゔ…な、無い…』
「だろ?だいたいお前に拒否権はねぇんだ。」
『いや拒否権くらい与えてよ!!あぁもう、誰かこの暴君どうにかして!!』
落ち着こうとか言ったくせに結局ローの言葉に叫んで返した私。
そのままがっくりとうなだれていると、辺りがやたらと静かな事に気が付いた。
ゆっくりと顔を上げて見渡すとつなぎを着ている人達が驚愕の表情をしていて…
「す、すげぇ…船長と言い合ってる…!!」
『へ?』
「あんなすげぇ能力があるだけじゃなく、度胸もあるなんて…素敵だ…!!」
『はぃ??』
「船長にバラされずに物を言えるのは彼女しかいない!!…っつーわけで、」
ガシッ、とキャスケットを被った男の人(あ、この人さっきローに入れ替えられた人だ)に肩を掴まれた。
その後ろには先程の白熊さんを始め、お揃いのつなぎを着た方々が集まっている。
「「「ようこそハートの海賊団へ!!!」」」
…この言葉を聞いた直後、『わぁ可愛い名前』とか思った私はやっぱり、ローと出会ってから逞しくなったみたいです。
まさかの大歓迎モード
(ハ、ハートの海賊団??)
(ここは俺の船だ。で、こいつらはクルー。)
(…そういう事はもっと早く言って下さい。)
あとがき
管理人は甘々で楽しくて幸せな夢が好きなので嫌われ要素はありません(笑)