恋は盲目
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なんだかよくわからない内にローのお世話係に任命されました。
「!?船長が朝飯完食してる!!」
シャチさんの叫びに、他の人達が一斉に驚く。…ロー、貴方今までどんだけ少食だったのよ…。
「…うるせぇ…」
「だってキャプテンがご飯完食するなんて珍しいじゃん!それだけ桜のご飯美味しいんだね!」
「いいなー!なぁ桜、俺にもなんか作ってくれよ!」
「俺にも!!」
わっ、と押しかけられ、戸惑いつつも了承の返事をした。
『い、いいでムグッ』
…訂正。返事出来ませんでした。
「せ、船長…」
私の口を塞いでいるのは言わずもがなローで…ついでにそのまま引き寄せられる。
「悪いな、こいつは“俺専用”だ。」
『!!!』
全然悪いと思ってなさそうな顔で笑いながら言ったローの言葉に、先程まで忘れていた昨日の告白等の記憶が蘇った。
「キャプテン、桜真っ赤だよー?」
「…くそ、わかってはいたがやっぱりそういう事か…!!」
何故だか少し悔しそうにシャチさんが呟いたけど、正直私にそれを気にする余裕は無かった。
は、はは恥ずかしい…!!
昨日の今日で…私、ローと両想いで…いわゆる恋人同士ってやつで…うわわわわわ!!!
「…船長、そろそろ桜が限界みたいです。」
「あ?気にすんな。」
『き、気にしてください!!だ、だいたい人前で抱き寄せるなんて…!!』
「…人前じゃなきゃ良いんだな?」
『…………え゙』
「っくく…随分と大胆じゃねぇか桜チャン?」
そう言って囁いてくるローのやたら色っぽい表情に、胸がドキンと大きく高鳴った。
…う、わ…やばい…何がどうやばいのかわからないくらいやばい…!!
『ち、違っ…!!あぁもうごめんなさい!!“突風”!!』
「うぉ!?」
謝った直後突風を起こし、ローの腕の力が一瞬緩んだのを見計らって彼の腕から脱出した。
そしてそのまま甲板へと走り去る。
…どうしよう、何言ってもローが格好良く見えるなんて私の目はどうかしちゃったの!?
恋は盲目
(あぁ顔が熱すぎていっその事海に飛び込んでしまいたい!!)
オマケ
「ねぇペンギン、どうしてキャプテンは桜の料理俺らに食わしてくれないのかな??」
「………さぁな。」
「俺わかるぜ!要するに、船長は桜の手料理を他の男に食わせたくねぇんだよ!独占欲だよ、独占欲。船長も一人の男だったんだなぁ…って、あれ?ペンギン?ベポ??」
「…シャチ。」
「!?」
「…っくく…随分と楽しそうだな?」
「せ、船長、いや、これは、その、」
「“ROOM”」
「ぎゃぁぁぁぁ!!!」
ペンギンはこうなる事がわかっててわざとはぐらかし、ベポは聞くだけ聞いてちゃっかり逃げましたとさ。