二人乗り
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今、私は自転車の荷台にアイスをくわえて座っている。
『おー、早い早い!』
「…てめぇ、後で覚えてろよ…」
運転はもちろんロー。
なんでこうなったかと言うと、答えは簡単。
『じゃんけんで負けたローが悪いんじゃん。』
「……チッ……」
そう、彼は私にじゃんけんで負けたのだ。
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『ローって自転車乗れる?』
アイスが食べたくなったのでコンビニに行こうと思った時、何気なくローに尋ねてみた。
「…乗れるが、なんだ急に。」
『乗れるんだ…』
「…お前、馬鹿にしてんのか?」
『ち、違う違う!!ほら、なんて言うか…ローは海賊だし!!』
慌てて否定するが、そんな私を見てローは小さく笑う…またからかわれた!!
「…で?」
『え?』
「乗れたらなんなんだ?」
『…一緒にコンビニ「断る。」…最後まで聞いてくれても良いじゃん。』
話を聞かずに断ったローにイラッとしたのは暑さのせいにしておこう。
「…どうせ俺に漕がせるつもりだろ。」
『バレた?ローにもアイス買ってあげるから!』
「嫌だ。アイスは買って来い。」
『どんだけジャイアンなんですか。』
「…ジャイ…??」
『…それは置いといて…。』
行く気が無いのにアイスは買って来いとか言う某ガキ大将全開な彼に内心頭を抱える。
…ぶっちゃけ、暑い中自転車を漕ぐのは嫌だ。でもアイスは食べたい。
ローが漕いでくれればその後ろでアイスをのんびり食べれるのに…。
…と、よく考えたら自分もなかなかのジャイアンなのだけれどそれには気が付かないフリをし、どうにかしてローに自転車を漕がせる術が無いかを考える。
そこで私は閃いたのだ。
『…じゃあさ、じゃんけんしない?』
「じゃんけん?」
『カードゲームで私がローに勝てるワケがないからじゃんけん。ローが勝ったらおとなしく私一人でアイス買って来るけど、反対にローが負けたら私を乗せて自転車を漕ぐ。』
「断る。諦めて一人で行って来い。」
…とまぁ、実は彼のこの反応は予想通りだったりする。本当の勝負はここからだ。
『…そっか、ローは負けるのが怖いんだ?』
「……あ??」
『じゃんけんって運だから私にもチャンスがあるもんね?勝負自体しなければ負ける事はないしねー。』
「………上等だ。」
『(かかった!)』
こうしてローの意外と負けず嫌いな性格を利用し、上手い具合にじゃんけんにもちこんだ私は見事勝利!
自転車の荷台で楽な思いをさせてもらっている。
「…お前最近性格変わったな。」
『暑さのせいです。暑さには勝てません。』
「…っくく、意味がわからねぇ…」
『ふふ、私もわからない!』
「…頭大丈夫か?」
『あ、酷い!!』
じゃんけんに真剣になって、
河原沿いを自転車で二人乗りして、
特になんでもない会話をして笑い合って…
…どうしよう、楽しくて幸せ過ぎてなんだか胸がいっぱいです。
二人乗り
(…おい、もっとしっかり掴まってねぇと落ちるぞ。)
((でも密着には慣れません…!!))
あとがき
カードゲームとか賭け事は最強だけど、じゃんけんでは普通に負ける事もあるローさんとか萌えるよね、って話←
誰かこの二人乗りの夢絵描いてくれないかなぁ…とこっそり呟いてみる←
むしろ夢絵募集中です。描いて下さるお優しい方はBBSにペタッと貼付けて下さい、漏れなく管理人が嬉しさのあまり泣きながら小躍りします(ぇ)
あ、自転車の二人乗りは違反ですから実際にはしちゃダメですよ!(笑